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フードシステムの未来へ 3

消費者の判断と選択行動

編:新山 陽子

紙版

内容紹介

第三巻ではフードシステムの下流となる消費者に焦点をあて、その行動と判断のメカニズムを分析する。また、世界最大の食品ロスを生み出しているといわれる問題を視野に、食生活の問題を実態調査から明らかにする。
いずれも独自の調査にもとづくが、単に統計処理と分析というアプローチではなく、情報処理プロセスを明らかにするという野心的な試みがなされている。
食品産業、流通関係者の関心の高いテーマといってよいだろう。

目次

第Ⅰ部 消費者の食品選択行動―どのように情報を処理し、食品選択をしているか
 第1章 食品選択時の消費者の情報処理プロセス―認知的概念モデルと決定方略 新山他
 第2章 畜産物の商品選択における情報処理プロセス―決定方略と評価属性 細野晴美(元東大)他
 第3章 食品購買時の情報過負荷と消費者の選択行動 佐藤真行(神戸大)
 第4章 消費者の食品選択行動と国内産農産物消費 新山・細埜・工藤
 第5章 生鮮食品購買時の価格判断メカニズム―米と牛乳を対象として 南絢子(慶応大)
 第6章 食品表示の情報機能、その規制と信頼性の確保 新山
第Ⅱ部 消費者の食品評価――なにに価値をおいているのか
 第7章 牛乳のおいしさと商品選択行動―価値評価構造と官能評価 細野他
 第8章 消費者は牛肉をどう評価しているか―和牛肉と国産肉に対する認識 細野他
 第9章 「社会貢献要素」はどう評価されるか―飼料米給与鶏卵の商品属性に対する購入者の認識 山野薫(農業開発研修センター)
第Ⅲ部 食生活の実際と食育、食品ロス
 第10章 食事内容に関する実態調査―組み合わせパターンに着目して 工藤他
 第11章 エビデンスベースドな食育の推進に向けて―日本の小学校における「味覚の授業(ルソン・ドゥ・グゥ)」の教育効果 上田     遥
 第12章 食品処分における消費者の情報処理プロセス 野々村真希(東農大)

著者略歴

編:新山 陽子
京都大学名誉教授・立命館大学教授

ISBN:9784812219126
出版社:昭和堂
判型:A5
ページ数:280ページ
定価:3800円(本体)
発行年月日:2020年04月
発売日:2020年04月19日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:TDCT