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問われる食育と栄養士

学校給食から考える

著:河合 知子
著:佐藤 信
著:久保田 のぞみ

紙版

内容紹介

かつてないほど食が注目される時代である。そんな中、食の専門家である栄養士・管理栄養士の存在意義や役割を明らかにし、学校給食において栄養士がどのように関われば良いかを解明した。

目次

はじめに いまなぜ、食育、栄養士と学校給食なのか
Ⅰ 食育基本法の何が問われるのか
1.食育とは何なのか
2.食育基本法成立までの経緯と背景
3.法案をめぐる衆議院内閣委員会の議論
4.食育概念の再検討
5.食育の今後と栄養士
Ⅱ 栄養教諭創設のねらいは何か
1.栄養教諭に関する疑問
2.栄養教諭創設のねらい—教諭になりたかった学校栄養職員—
3.学校栄養職員と栄養教諭の職務内容の比較—補佐役から主役へ—
4.栄養教諭の「食に関する指導」
5.家庭科教育との連携・調整
6.栄養教諭の配置に向けた課題
Ⅲ 学校給食の献立はどう変化したか
1.月刊誌『学校給食』掲載の献立分析
2.主食の変化
3.主菜料理、副菜料理の変化
4.果物・デザート類の変化
5.主食、主菜、副菜等の組み合わせの変化
6.強化食品等の使用の変化
7.献立作成上の留意点から見た学校給食のねらい
8.教育の一環としての学校給食
Ⅳ 学校栄養職員に求められる能力とは
1.学校栄養職員の抱える問題
2.給食管理の実態
3.食材料調達をめぐる現状
4.「食に関する指導」の実態
5.学校栄養職員に求められる能力と必要な体制
Ⅴ センター方式は本当に悪いのか
1.センター方式批判の背景
2.センター方式における学校給食—北海道の事例を中心に—
(1)帯広市の学校給食
(2)北海道におけるセンター方式の実態
3.献立作成に見る学校栄養職員の力量
4.大事な学校栄養職員の力量
Ⅵ 栄養士教育に問われるもの
1.傷病者対象に傾斜する栄養士教育
2.栄養士の就職先
3.深い理解をもたらさない教科書—生活の質(QOL)を素材に—
4.管理栄養士国家試験の問題点
5.「栄養に係る教育に関する科目」内容
6.栄養教諭養成のための課題
Ⅶ 栄養士養成系大学ではどんな食育研究をしているか
1.盛んな食育論議
2.食育の研究動向
3.論文に見る食育の説明と問題意識
4.食育研究の特徴
Ⅷ 学校給食における栄養士の強みと展望
1.要約
2.栄養士の強み
3.展望
あとがき

著者略歴

著:河合 知子
岡山県生まれ。京都府立大学生活科学部食物学科卒業後、道職員を経て2004年3月まで市立名寄短期大学生活科学科助教授。博士(農学)。管理栄養士。
主な業績:「北海道の食生活」美土路達雄編『北のくらしと家政学』(共著、北海道大学図書刊行会、1987年)、「食生活問題としての「食品の安全」」日本農業市場学会編『食品の安全性と品質表示』(筑波書房、2001年)、『北海道酪農の生活問題』(筑波書房、2005年)など。
著:佐藤 信
北海道生まれ。北海道大学大学院農学研究科博士課程中退。博士(農学)。現在、名寄市立大学保健福祉学部助教授。
主な業績:「生活協同組合と地域農業の変革」臼井晋編『市場再編と農村コミュニティ』(高文堂、1999年)、「食品の安全確保と生協の対応」日本農業市場学会編『食品の安全性と品質表示』(筑波書房、2001年)など。
著:久保田 のぞみ
北海道生まれ。名寄女子短期大学卒業後、病院・市町村栄養士を経て、現在、名寄市立大学保健福祉学部講師。管理栄養士。主な業績:「栄養改善活動における市町村栄養士の役割と課題」『地域と住民』第17号(市立名寄短期大学道北地域研究所、1999年)など。

ISBN:9784811903088
出版社:筑波書房
判型:A5
ページ数:144ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2006年08月
発売日:2006年08月08日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JND