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ワンダー・ラボラトリ 3

摩擦のしわざ

著:田中 幸
著:結城 千代子
絵:西岡 千晶

紙版

内容紹介

佐倉統氏(14/10/26朝日新聞)、竹内薫氏(14/9/10日経新聞夕刊)が激賞!
手元に置きたくなる、世界を描くあたらしい科学入門「ワンダー・ラボラトリ」の第3弾。

動こうとすると現れる、かけがえのない邪魔もの「摩擦」。
マッチで火がつくのも、バイオリンが鳴るのも、
人が歩けるのも、すべて摩擦のしわざ。
日常のいろんな場面に顔を出すこの現象に、
多くの人々が魅せられてきた。
その解明は科学の歴史そのもの。
あると困る、なくても困る、謎めく力「摩擦」の探求。

充実のコラムに豊富な「はみだし豆知識」、
本書内容を教科書ではいつ習うかのリスト、
おすすめ関連図書も収録。

目次

Ⅰ ものとものとがこすれると——あれもこれも、摩擦のしわざ

摩擦と火との長く深い関係
こすると熱くなるのは、なぜ?——原子や分子の世界から
「熱素」のせい?
摩擦熱の驚くべき利用法
バイオリンとギーギーゼミ
ワイングラスの妙なる調べ
古代人も引きつけた静電気
原子はスイカ型? それとも土星型?
原子の摩擦で電気が生まれる
電気を逃がしてパチパチ予防
摩耗がつくる海ガラス
玉磨かざれば光なし
歯磨き粉の歴史
こすれて削れて字が書ける
削れない筆記具、ボールペン
字を消すにも摩擦が必要
分子で「設計」する潤滑剤

[コラム]
流れつづける電気——カエルを救った電池の発明
役にも立つ静電気

Ⅱ 邪魔ものに魅せられて——摩擦力の追究

最初の研究者、レオナルド・ダ・ヴィンチ
動きだすまでと動いてから——アモントンとクーロン
「凹凸説」対「凝着説」論争ーークーロンとデザギュリエ
紅茶カップの科学——レイリー卿の発見
雨の日のスリップ——寺田寅彦の研究
滑車にも布地にも摩擦がある——オイラーのベルト理論
摩擦力を小さくするくふう——あの巨石を動かせ!
ころがして運ぶ、車輪の発明
摩擦力を大きくするくふう——すべり止めの役割
摩擦力がないと止まれない——ブレーキの活躍
宇宙の旅は、とってもスムーズ
すべらないヤモリがすべった話
歩くように進むヘビ
重心は摩擦でわかる

[コラム]
スキーやスケートがすべるのは?
バナナの皮は、なぜすべる?
運動エネルギーから熱エネルギーへ

——

教科書ではいつ習う?
おすすめ関連図書

著者略歴

著:田中 幸
岐阜県生まれ。物理教育学会会員。私立女子中高一貫校理科教諭。
結城千代子とのコンビで15年にわたり、子どもたちが口にする「ふしぎ」を集め、それに答えていく「ふしぎしんぶん」を毎月発行する活動を続け、運営しているHP「ママとサイエンス」でも公開している。結城との共著に『天気のなぞ』(絵本塾出版)、『新しい科学の話』(東京書籍)、『くっつくふしぎ』(福音館書店)など、共訳書に『家族で楽しむ科学のシリーズ』(東京書籍)などがある。
著:結城 千代子
東京都生まれ。比較文明学会会員。大学講師。小学校理科・生活科、中学校理科の教科書執筆者。
田中幸とのコンビで15年にわたり、子どもたちが口にする「ふしぎ」を集め、それに答えていく「ふしぎしんぶん」を毎月発行する活動を続け、運営しているHP「ママとサイエンス」でも公開している。田中との共著に『天気のなぞ』(絵本塾出版)、『新しい科学の話』(東京書籍)、『くっつくふしぎ』(福音館書店)など、共訳書に『家族で楽しむ科学のシリーズ』(東京書籍)などがある。
絵:西岡 千晶
三重県生まれ。漫画家。実兄との共同ペンネーム"西岡兄妹"で画を担当し、「モーニング」誌(講談社)より漫画家デビュー。その後「アックス」(青林工藝舎)を中心に活躍中。
コミックに『新装版地獄』(青林工藝舎)、『神の子供』(太田出版)、『カフカ』(ヴィレッジブックス)など、絵本に『そっくりそらに』(長崎出版)など多数。

ISBN:9784811807768
出版社:太郎次郎社エディタス
判型:4-6変
ページ数:112ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2015年01月
発売日:2015年01月23日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PDZ
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:PHD