「なるほどパワー」の法律講座
おさるのトーマス、刑法を知る
サル山共和国の事件簿
著:仲道 祐樹
絵:山中 正大
内容紹介
法律は「なるほどパワー」=説得力の比べっこで使うもの──
架空の国・サル山共和国で起こる事件や出来事を通し、
法律の考え方と解釈を気鋭の法学者たちがわかりやすく解説。
既存の法律書や入門書と異なり、実際の条文を使いながら条文の先にある意義を知り、
「法律の考え方」「法律リテラシー」を育むことを目的とした、
小学校高学年から大人までのための、これまでになかった新しい法律の本。
刑法編では「刑罰の決めかた」、「共同正犯」(刑法60条)、
「罪刑法定主義」、「正当防衛」(刑法36条)を中心に
多数の条文を取り上げた物語を収録。
刑法がどのような根拠と理由に基づいて運用され、
何のためにそのようなルールとなっているかを解き明かします。
憲法編と2冊同時刊行。本文2色刷。
目次
第1話◎走って走ってケガさせて──どうして人に罰を与えるんだろう?
・爆走するウサギとサル
・暴走ゴリラとケガするおじいさん
・ゴリラの刑はどうやって決める?
【解説】刑法は取り扱い注意の法律
[なるほどパワー比べ]刑を重くする側、軽くする側
第2話◎ゲーム機をとりもどせ!──とちゅうでやめても共犯者なの?
・いっしょにやったら共犯だ
・とちゅうでやめても共犯か?
・共犯はなぜ「いっしょに処罰される」のか
【解説】処罰するには根拠が必要
[なるほどパワー比べ]レーマン先生、ヤスヒコ、ジュリア弁護士の主張
第3話◎校則に書いてないのに怒られた──法律に書いてないけど処罰する、は許される?
・書いてないことはやっていい?(1) 学校の決まりの場合
・書いてないことはやっていい?(2) 刑法の場合
・刑法と学校の決まりの違い 刑罰のつらさ
【解説】罪刑法定主義となるほどパワー
[なるほどパワー比べ]罪刑法定主義ができるまで
第4話◎あいつが先に手を出したのに!──正当防衛のしくみと限界
・どこまでやったら、やりすぎ?
・サルとゴリラの大ゲンカ
・正当防衛は、なぜ許されてる?
【解説】無罪にする方向の条文
[なるほどパワー比べ]マキシムの主張、ジュリア弁護士の主張
ISBN:9784811807690
。出版社:太郎次郎社エディタス
。判型:A5
。ページ数:136ページ
。定価:2000円(本体)
。発行年月日:2014年04月
。発売日:2014年04月09日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:YNKC。