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その手は命づな

ひとりでやらない介護、ひとりでもいい老後

著:横川 和夫

紙版

内容紹介

介護する側・される側、どちらの人生も大切にしたい。そんなシステムをつくりたい。
からだが弱っても、痴呆があっても、独り暮らしでも、暮らせる。
ほんとうに必要な手助けがあれば。おたがいさまの他人同士だからこそ、できることがある。
「まごころヘルプ」から「地域の茶の間」「うちの実家」へと広がる住民相互の支えあいを創った女たち。

目次

序章…やわらかな命づな
    これからヘルプに行きます●病気で人生変わったよ

一章…おんな四十代、それぞれのスタート    
    待たれていたメッセージ●十年先をよめば痴呆も怖くない
    生と死と家族の風景●産みの苦しみ

二章…人の手を借りて生きるということ
    だれも生きることをあきらめてはいない
    壊れても不自由でも私の人生●ノーマライゼーションの樹

三章…介護はゴールの見えないマラソン
    家族の異変に気づくとき●介護家族に休息なし
    いい看取りこそ家族の役目

四章…いつもお年寄りのそばに
    老人ホームがはじまり●闘病から決断へ
    生きてていいよ

五章…援助とは、自立支援とは
    する側の都合は、される側の不都合
    行政と市民のパートナーシップって?
    カツ子さんの回復のプロセス

六章…次世代につなぐヘルプの手
    世代交代●虐待に他人のヘルプを
    現場でしか学べない

七章…まちへ──「地域の茶の間」と「うちの実家」
    家の外へ、まちへ、人のなかへ
    「うちの実家」にいらっしゃい
    八十七歳、ミセさんのストレス

終章…おたがいさまの他人同士で
    豪雨水害でもらった宝物●長続きの秘訣
    いずれはだれもが通る道

著者略歴

著:横川 和夫
横川和夫(よこかわ・かずお)
1937年生まれ。ジャーナリスト。元共同通信編集論説委員。
教育や子ども・若者・家族問題を中心に、日本社会の矛盾が表出する
現場を一貫して追いつづけてきた。1993年、日本新聞協会賞受賞。
浦河べてるの家を描いた『降りていく生き方』をはじめ、
『不思議なアトムの子育て』(以上、太郎次郎社)、『もうひとつの道』
『心を癒す場』『大切な忘れもの』『仮面の家』『かげろうの家』
『荒廃のカルテ』『熱い鼓動』(以上、共同通信社)など著書多数。

ISBN:9784811807157
出版社:太郎次郎社エディタス
判型:4-6
ページ数:288ページ
定価:1900円(本体)
発行年月日:2004年11月
発売日:2004年11月16日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JKS