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化石が語る生命の歴史 3

6つの化石・人類への道[新生代]

著:ドナルド・プロセロ
訳:江口 あとか

紙版

内容紹介

この化石の発見が、世界を変えた

いよいよ人類が登場する。
歩き泳ぐクジラ、海に帰る陸生動物のミッシングリンクの発見、
流砂にとらわれたパラケラテリウム、
果たして人類発祥の地はユーラシアか、ブリテンか、アフリカか。
無視されたアフリカでの大発見、戦禍から避難させる途中で行方不明になった北京原人。
科学界にもおよんでいた人種差別、固定観念を乗り越えて、
次々と発見される化石から浮かび上がる人類進化の道。

目次

第1章 クジラの起源・アンブロケトゥス
歩いて海に帰る
クジラのお話
捏造された「大海ヘビ」
クジラの進化
泳ぎ歩くクジラ
クジラの分類は、ウィッポモルファで決まり
カバの類縁

第2章 カイギュウの起源・ペゾシーレン
歩くマナティー
人魚!
人魚の科学
カイギュウ、海を歩く
ミッシングリンクはジャマイカにあった
アフリカ脱出に成功
ステラーの怪物

第3章 ウマの起源・エオヒップス
あけぼのウマ
ウマの進化──北アメリカvsヨーロッパ
「あけぼのウマ」
名前が何だ、重要なのは中身なのだが
いずこよりウマ来たる?

第4章 最大の陸生哺乳類・パラケラテリウム
巨大なサイ
流砂だ!
モンゴルの怪物
サイのルーツ
怪物サイの生態
大地を謳歌する巨大な生き物
メディアの中のインドリコテリウム類

第5章 最古の人類の化石・サヘラントロプス
類人猿の生き写し?
類人猿の生き写し?
化石が刻む時
分子時計が語る進化
最古のヒト族、トゥーマイ

第6章 最古の人類の骨格・アウストラロピテクス・アファレンシス
ビートルズと化石人類ルーシー
人間の由来
人類の起源はユーラシアに?
人類の起源はイギリスに?
無視されたアフリカでの大発見
ケニアで大活躍した伝説のルイス・リーキー
ルーシーの遺産

あとがき
訳者あとがき
もっと詳しく知るための文献ガイド
おもな化石が見られるおすすめ自然史博物館
索引

著者略歴

著:ドナルド・プロセロ
1954年、アメリカ、カリフォルニア州生まれ。約40年にわたり、カリフォルニア工科大学、コロンビア大学、オクシデンタル大学、ヴァッサー大学、ノックス大学などで古生物学と地質学を教えてきた。カリフォルニア州立工科大学ポモナ校地質学部非常勤教授、マウントサンアントニオカレッジ天文学・地球科学部非常勤教授、ロサンゼルス自然史博物館古脊椎動物学研究部の研究員を務める。
『化石を生き返らせる─古生物学入門(Bringing Fossils to Life: AnIntroduction to Paleobiology)』や、ベストセラーとなった『進化─化石は何を語っているのか、なぜそれが重要なのか(Evolution:What the Fossils Say and Why It Matters)』など、35冊以上の著書がある。また、これまでに300を超える科学論文を発表してきた。1991年には、40歳以下の傑出した古生物学者に与えられるチャールズ・シュチャート賞を受賞。2013年には、地球科学に関する優れた著者や編集者に対して全米地球科学教師協会から与えられるジェームス・シー賞を受賞。
訳:江口 あとか
カリフォルニア大学ロサンゼルス校地球宇宙科学部地質学科卒業。
訳書に、リチャード・ノートン著『隕石コレクター─鉱物学、岩石学、天文学が解き明かす「宇宙からの石」』(築地書館、2007 年)、ヤン・ザラシーヴィッチ著『小石、地球の来歴を語る』(みすず書房、2012 年)、デイビッド・ホワイトハウス著『地底─地球深部探求の歴史』(築地書館、2016 年)がある。

ISBN:9784806715580
出版社:築地書館
判型:4-6
ページ数:192ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2018年05月
発売日:2018年05月10日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PDZ
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:RBX