ウナギと人間
著:ジェイムズ・プロセック
訳:小林 正佳
内容紹介
太古より「最もミステリアスな魚」と言われ、絶滅の危機にあるウナギ。
ポンペイ島のトーテム信仰から米国のダム撤去運動、産卵の謎から日本の養殖研究まで、世界中を取材し、ニューヨーク・タイムズ紙「エディターズ・チョイス」に選ばれた傑作ノンフィクション。
目次
序章 ウナギへの思い
第1章 不思議な魚
ウナギの謎を巡って
第2章 サルガッソ海へ
レイとウナギの簗
大移動を見たい
第3章 マオリの国のウナギ
タニファへの導き
違う世界への予感
ヒレナガウナギとの出会い
ポリネシアの生きた神話
マオリの長老たちを訪ねる
ステラとイウィの人々
ファカキーの潟湖
老人たちが育った時代
ウナギの吠え声
ウナギ保護運動
科学の知識と、知らないということ
第4章 さらなるタニファの物語
ウナギと泳ぐ
ヒナキを仕掛ける
ブッシュガイド・DJ
畏れと覚醒
第5章 淡水の最初の味
シラスウナギ獲得競争
アジア人ディーラー
第6章 大洋へ
ウナギが生まれる場所
第7章 ウナギの死に場所
ウナギと日本人
塚本教授の発見と疑問
日本のウナギ養殖
第8章 ウナギ簗の窪
簗を築いて待つ
嵐とウナギの大移動
第9章 ウーのラシアラップ
ポンペイ島へ
サカウを飲む
物語の断片
サカウバー
ラシアラップの老女の話
呪術が生きていた時代
ケミシックの物語
私が語る
第10章 通り道の障害物
激減するウナギ
ウナギを救う闘い
USFWSの報告書
第11章 それでも狩りは続く
魔法のような夜とウナギの神秘
謝辞
訳者あとがき