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現代産業選書企業法務シリーズ

弁護士・社労士が答える社長のための労働相談

著:大西 隆司
著:山中 晶子

紙版

内容紹介

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社長!あなたのその判断はキケンです。
熱心な経営者が陥りがちな事例に弁護士と社労士が答えます。
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政府が「ブラック企業」には厳しく対応することを表明するなど、社会的にも労働者を守らない企業への風当たりは厳しくなり、労働者の地位は向上している機運があります。しかし、労働者保護の立場に立ってばかりいては企業経営に良い影響は与えません。企業経営に悪影響を与えない労働環境の整備と、トラブルを未然に防ぎ、万が一のトラブルの際の対処法を知ることが企業経営者にとっては不可欠であります。

本書は、昨今の労働者の状況等を踏まえ、悪意なく断行しがちな社長の提案を実例でピックアップし、紛争解決の視点から弁護士の回答、将来の紛争予防の点から社労士の回答を記載。弁護士の視点では過去の裁判例を中心とした問題点と解決の方向性、社労士の視点では就業規則等の規定例を中心に法律にのっとった制度設計を労働実務に携わる専門家が執筆しております。

弁護士、社労士の両方の相談を疑似体験し、起こりうる個別の紛争解決と紛争予防のポイントが理解できる一冊。企業経営者、弁護士、社会保険労務士にとっての必読書です。

目次

第1章 採用
[従業員の募集・採用]人数を多めに仮採用。試用期間中の成績で厳選して本採用できるか?
[内定取消・採用延期]不況が理由で内定取消や採用延期ができるか?

第2章 労働時間と賃金
[1か月のシフト勤務]1か月でシフトを組むのはダメなのか?
[残業許可制]許可のない残業には残業代を支払わない!
[年俸制と残業代]年俸制を採用すると残業代は支払わなくても良いのか?
[固定残業代制]固定残業代制を採用すると、それ以上残業代を支払わなくても良いか? etc

第3章 休暇
[繁忙期における有給休暇の取得]繁忙期に長期休暇を申請する従業員に、時季を変更させることができるか?
[有給休暇の一斉付与]会社の指定する日に有給休暇を取得させることができるか?
[有給休暇の取得手続]有給休暇の取得手続をルール化して、取得を抑制したい。
[月をまたいでの代休]代休の権利をためておくことはできるか?

第4章 従業員の待遇、労働環境
[セクハラ]セクハラは恋愛感情など個人の問題でもあるので、従業員同士で解決させるのが良いだろう。
[パワハラ]乱暴な言葉による指導も、厳しい指導の範囲内として容認しても良いか?
[配転]長年勤務している従業員の同意なく配置転換を行うことができるか?
[降格処分]営業成績の悪い店舗の店長を降格させて、役職手当は支給しない。 etc

第5章 問題社員への対応
[懲戒処分]厳格な懲戒処分規定を定め、違反者を厳しく処分することはできるか?
[無断欠勤]無断欠勤が続く従業員を当然退職したものと扱って良いか?
[SNSによる悪ふざけ動画]SNSに悪ふざけ動画を投稿した従業員に対し、どのような対応が可能か?
[従業員への損害賠償請求①]会社の自動車で交通事故を起こした従業員に対して弁償を求めることができるか? etc

第6章 契約の終了に伴う問題
[従業員への損害賠償請求②]入社してすぐに辞めた従業員に対し、採用活動費等の損害賠償を請求できるか?
[うつ病による休職期間満了時の対応]うつ病で休職していた営業社員が、営業職以外の業務を希望した場合、休職期間満了による退職の処理をすることができるか?
[雇止め]雇用の調整として有期労働契約を更新しない自由はあるか?
[整理解雇]事業の縮小に伴う整理解雇をする際、成績不良の従業員から解雇しても良いか? etc

第7章 労働紛争の対応
[弁護士からの通知書への対応]未払賃金を請求する通知書が届いた。早期解決するために、細かい点を検討せず請求を認めてしまっても良いか?
[ユニオンとの団体交渉]外部ユニオンは部外者。自社にも非がないので、団体交渉を拒否しても問題ないか?
[労働審判の対応]労働審判の申立に対して2回目以降に詳細な反論書面を出して争えるか?

ISBN:9784806529668
出版社:経済産業調査会
判型:A5
ページ数:260ページ
定価:2300円(本体)
発行年月日:2015年12月
発売日:2015年12月11日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBF