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現代産業選書 知的財産実務シリーズ

植物新品種保護の実務

改訂2版

権利の取得と侵害

他著:村林 隆一
他著:松本 好史
他著:伊原 友己

紙版

内容紹介

昨年末の政権交代以降、我が国経済にも少し明るさが見えており、政府のTPP交渉への参加表明がなされましたが、交渉過程で我が国の農業の保護についても焦点が当てられる見通しです。我が国の農業の保護に関して諸説紛々の状況ですが、一部の農産品の関税による保護のみならず、付加価値の高い農産品の輸出による国際的競争力の増大を図るべきとの見解も有力に唱えられる昨今、植物品種の保護についても重要性がさらに増してくると考えられます。

そのような中、本書は、5人の弁護士、弁理士による種苗法・植物特許侵害訴訟について解説したものです。種苗法と知的財産権との権利保護の比較、植物新品種の権利取得手続き、権利侵害が発覚してから訴訟に到るまでの実務や注意点など、実際に実務に携わっている筆者ならではの解説・論考が展開されております。特許実務者、種苗関連・流通業者、育成者にとっての必読の一冊。

目次

はじめに

第1章 植物と知的財産権
   (執筆担当:村林隆一)
 第1節 知的財産権制度の概要
 第2節 植物新品種の保護制度の概要
 第3節 種苗法と争訟制度

第2章 植物新品種の種苗法による保護
   (執筆担当:松本好史、平野和宏)
 第1節 植物新品種に関する権利取得手続
 第2節 植物新品種に関する権利の内容―育成者権
 第3節 登録品種等の第三者の利用
 第4節 品種登録の取消し・無効
 第5節 植物新品種の権利保護手続―育成者権に基づく権利保護の実務
 第6節 罰 則
 第7節 種苗法の判例

第3章 植物新品種の特許法による保護
   (執筆担当:中野睦子、平野和宏)
 第1節 植物新品種に関する権利取得手続
 第2節 植物新品種に関する権利の内容特許権
 第3節 特許発明の第三者の利用
 第4節 特許権の取消、及び特許発明の訂正
 第5節 植物新品種の権利保護手続―特許権に基づく権利保護の実務
 第6節 植物特許の裁判例

第4章 制度の現状と改革の方向性―権利行使の観点より―
    (執筆担当:伊原友己)
 第1節 植物新品種の品種登録制度の問題点
 第2節 水際措置の解説
 第3節 育成者権と特許権の関係について
 第4節 植物新品種保護の体制

ISBN:9784806529149
出版社:経済産業調査会
判型:A5
ページ数:468ページ
定価:5000円(本体)
発行年月日:2013年06月
発売日:2013年06月28日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KN
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:TVK