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アジア仏教美術論集

東アジア Ⅱ (隋・唐)

編:肥田 路美

紙版

内容紹介

東アジア美術の古典
後世に至るまでの偉大な模範というべき様式を創出した隋唐時代。強大な統一王朝の動向と密接に絡み合い、反動と復興を経ながら展開された中国仏教極盛期の美術を、18篇の論考+総論により鮮やかに浮かび上がらせる。

アジア仏教美術論集(全12巻)の第6回配本。

目次

総論 隋・唐時代の仏教美術
1 表現と主題の継承と革新(初唐期における長安造像の復元的考察
蜀道の両端―南北朝隋唐時代における長安と四川の仏教美術の交流
迦毘羅神考―霊泉寺大住聖窟における造像を中心に
唐代弥勒菩薩像の一表現―袈裟を着ける菩薩像
山西天龍山石窟唐前期諸窟造像の特徴
敦煌の千手千鉢文殊菩薩と仏教の視覚文化における一対表現)
2 教学と信仰の深化(感応と図様―仁寿舎利塔に見る表象形式と思想
本生図の変容
唐代龍門石窟
龍門石窟造像記からみた善導浄土教の受容
唐代における十一面観音の図像と信仰)
3 世間との関わり(則天武后と仏教
唐代における宮殿の施入と仏寺への転用
敦煌莫高窟初唐期の維摩経変―窟内配置と図様をめぐって
唐代における高僧像の制作と鑑真和上像前史―八世紀初頭を中心に)
4 東西との交渉(敦煌石窟の金光明経変に関するいくつかの問題
正倉院宝物螺鈿紫檀五絃琵琶の淵源について―捍撥の図様を手掛かりとして
古代日本仏教美術におけるインド仏跡の造形的受容について―『大唐西域記』を手掛かりに)

著者略歴

編:肥田 路美
早稲田大学教授。

ISBN:9784805511312
出版社:中央公論美術出版
判型:A5
ページ数:636ページ
定価:5800円(本体)
発行年月日:2019年03月
発売日:2019年03月28日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AGA