強迫神経症の余白に
主体の消滅そしてあるいは話者の不在
著:井川 國彥
著:額田 えりの
紙版
内容紹介
神経伝達物質であるセロトニンの減少で、発症する強迫性障害。
戸締り、ガスの元栓、電源などが気になり、何度確認しても安心できないという状況に陥り、もはや言葉が機能不全になる。
発音されたもの(シニフィアン)と意味されるもの(シニフィエ)が、その恣意性においてまったく一致しないという、ある種の狂気に晒され、患者たちは疲弊し、それでもなお確認し続ける。
儀式という二重性のゲームに今日も挑戦する患者たち。
デュラスを髣髴とさせる文体も注目に値する、文学と哲学と精神医学の垣根を越えた傑作。
巻末に現役精神科医による補訂を収録。強迫神経症の現在地と今後の治療方針を展望する。
言語学や構造主義研究者にも必読の書。
ISBN:9784803804157
。出版社:エムケープランニング
。判型:4-6
。ページ数:74ページ
。価格:1300円(本体)
。発行年月日:2023年07月
。発売日:2023年07月10日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QD。