出版社を探す

水上勉社会派短篇小説集 無縁の花

著:水上 勉

紙版

内容紹介

水上勉は時代と土地から逃げおおせた人を書かない。搾取する側にまわる人を書かない。――角田光代

膨大な文業のなかに埋もれていた「社会派」短編の名篇を発掘。
高度成長期に隠された人間の悲哀を描いた名品の数々。
全集・単行本未収録作を含む社会派短編小説傑作選、第一弾!

巻末には詳細な解説と、野口冨士男の水上勉論「慕情と風土」を収録。

目次

刊行にあたって 大木志門
序 時代と場所と水上勉 角田光代

雪の下
西陣の蝶
無縁の花

宇治黄檗山
うつぼの筐舟
奥能登の塗師
真徳院の火

慕情と風土 野口冨士男
解説 掛野剛史

著者略歴

著:水上 勉
少年時代に禅寺の侍者を体験する。立命館大学文学部中退。戦後、宇野浩二に師事する。1959(昭和34)年『霧と影』を発表し本格的な作家活動に入る。1960年『海の牙』で探偵作家クラブ賞、1961年『雁の寺』で直木賞、1971年『宇野浩二伝』で菊池寛賞、1975年『一休』で谷崎賞、1977年『寺泊』で川端賞、1983年『良寛』で毎日芸術賞を受賞する。『金閣炎上』『ブンナよ、木からおりてこい』『土を喰う日々』など著書多数。2004(平成16)年9月永眠。

ISBN:9784803803907
出版社:田畑書店
判型:新書
価格:2000円(本体)
発行年月日:2021年10月
発売日:2021年10月21日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ