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DIGITAL BITES デジタル・バイツ

アート&テクノロジーの摂り方

監:長谷川祐子
編:金沢21世紀美術館
他著:遠藤 薫

紙版

内容紹介

〈わたし〉と一体となるテクノロジー

物質と情報が曖昧になったこの惑星では、デジタルが血肉となり、変容への欲望を喚起する──。

本書は、金沢21世紀美術館の主催展覧会『DXP(デジタル・トランスフォーメーション・プラネット)──次のインターフェースへ』展を並行収録した、この惑星を歩くための地図となる一冊です。

序章では金沢21世紀美術館の館長、長谷川祐子氏によるステートメントとして、デジタルを栄養として摂取する糸口となるテキストを、続く章では、社会学者の遠藤 薫氏、キュレーターのハンス・ウルリッヒ・オブリスト氏に寄せてもらった、この新しい現実を探索する羅針盤となるテキストを掲載。

メインとなる次の章では、領域を横断する5つのアプローチから「デジタル」と一体になる〈人間〉のいまを探ります。さまざまなバックグラウンドを持つ専門家が「セオリー」を、また本展覧会の企画に携わったキュレーター陣が、アーティストとの対話を通した「プラクティス」を、会場では見られない作品も自由に参照しながら、独自の視点で書き下ろしました。展覧会を記録した図録を超え、書籍ならではの構成で、アートとデザインの実践を紹介しながら、デジタルテクノロジーがもたらした〈人間〉の変化に迫ります。

目次

本書のプロンプト──はじめにに代えて
ステートメント:
「デジタルバイツ ―「新しい人間力」のための栄養学」 ── 長谷川祐子

コンパス:
「DXP─ 惑星たちがデジタルテクノロジーと遊戯するとき」── 遠藤 薫
「ビデオゲーム:実現したもの・しなかったもの」── ハンス・ウルリッヒ・オブリスト

セオリー&プラクティス:
(1) 身を預けるデジタル
セオリー 「伸び縮みする」── 砂山太一
プラクティス 「AIの言語野に、創造の可能性をみる」── 本橋 仁

(2) 纏うデジタル
セオリー 「服のようなもの ─「着ること」の問いへと向かうために」── 小形道正
プラクティス 「浮遊するファッション」── 原田美緒

(3) 受肉するデジタル
セオリー 「人間でも道具でもない他者」── 太田充胤
プラクティス 「AIを通して自分を見る ─ AIと人間の新たな関係性を示すアート」── 原田美緒

(4) 徘徊するデジタル
セオリー 「世界の果てから考える ─ デジタルゲームという潜在性を探るあそび」── 山本貴光
プラクティス 「異世界へようこそ」── 杭 亦舒

(5) 種を残すデジタル
セオリー 「データベースと不死性」── 戸谷洋志
プラクティス 「デジタル・パースペクティブ:エラーを受け入れること」── 髙木 遊

DXP デジタル・トランスフォーメーション・プラネット ── 次のインターフェースへ
インスタレーション・ビュー 
展示作品リスト
展覧会クレジット
おわりにに代えて ── チャッピー(ChatGPT)

ISBN:9784802512909
出版社:ビー・エヌ・エヌ
判型:B5変
ページ数:272ページ
定価:3400円(本体)
発行年月日:2024年01月
発売日:2024年01月24日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AB