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囚われの楽園-脱北医師が見たありのままの北朝鮮

著:李 泰炅
訳:川﨑 孝雄
解説:荒木 和博

紙版

内容紹介

「無償医療」「無料教育」「地上の楽園」の虚構── 
1960年代、日本のメディアと「進歩的文化人」が絶賛した総数9万3千人の「北送事業(帰国事業)」は、
巨大な監獄への移動であった。
息苦しい密告と監視、収賄の蔓延、人権の蹂躙、国家も国民も 100%嘘の社会、
違反すれば即収容所行き……北朝鮮のリアルを描く。
金日成の死後、北朝鮮は9億ドルを投入し遺体を永久保存にした一方で、人民は配給も断たれ、
最大見積で300万人が餓死した──。
「心の故郷・日本」──北朝鮮の深刻な独裁の中で、一時も忘れられなかった場所は日本だった。
パ ン チ ョ ッ パ リ
「半日本人野郎」──日本からの帰国者はこう呼ばれて蔑まれた。
思考停止する快感──自分の頭で考え、少しでも創意性を持って動けば批判を受ける。
「北朝鮮の人々の最も不幸なことは、自分たちが不幸だということを知らないこと」

著者略歴

著:李 泰炅
1952 年、山口県下関市で生まれる。1959 年、下関朝鮮初中級学校に入学。1960 年、在日朝鮮人の帰還(北送)
事業により家族で北朝鮮へ渡る。1971 年、朝鮮人民軍に入隊。1986 年にP医学大学を卒業、医学研究所の研究
院を経て、2001 年に病院長となる。2005 年に脱北するが、ヤンゴンで「不法入国」の罪に問われ2 年3 カ月服
役する。2009 年に韓国入国。現在「北送在日同胞協会」会長として北朝鮮の自由民主化のために在日脱北者たち
と活動している。

ISBN:9784802401586
出版社:ハート出版
判型:4-6
ページ数:244ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2023年07月
発売日:2023年07月14日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JB