中学受験ウォーズ 君と私が選んだ未来
著:佐野倫子
内容紹介
「ここで落ちたら、東大とも早慶とも無縁の人生になっちゃうのよ……!」
6組の親子の「運命を分けた瞬間」とは?
リアルすぎる中受ストーリーに学ぶ
親がはまりがちなトラップの回避術
競争が激化、過熱する中学受験。参戦した親子は必死に戦っています。
しかし親御さんの「熱すぎる」気持ちは、必ずしも子どもにいい影響を及ぼすとは限らない――。
小学校・中学校受験をテーマにした小説『天現寺ウォーズ』(2021年)の著者がお届けする、中受に挑む親子のセミフィクション。
親子6組のストーリーから、親御さんがはまりがちな中受の罠(トラップ)を紐解きます。
さらに3章では中学受験専門塾「スタジオキャンパス」代表の矢野耕平先生に、「プロが見た中学受験のこれから」ということで、中受伴走中の親御さんが意識すべきことなど、アドバイスをうかがいました。
中学受験を親子にとってかけがえのない体験にするためのマインドセットを手に入れましょう。
目次
【CONTENTS】
【1章】わが子の運命を分けた瞬間 ~6組の親子のストーリー
エピソード1/「ここで合格しないと、東大や早慶と無縁の人生になるのよ!」
“桜蔭から東大母”が直面した「子どもは勉強ができない」というショック
エピソード2/「あなたが解けない問題は、誰にも解けない」
4年生で入塾、余分な課金ナシ! ボリュームゾーンから御三家合格に導いた母の言葉
エピソード3/「一歩一歩を積み重ねよう」
CAとしてフルタイムで働くシングルマザーの母。息子の成績は低空飛行……。
果たして中学受験をする意味はあるのか!?
エピソード4/「親としての胆力を試されている……でももう限界!」
とにかく中学受験に向いていない娘。共働きで勉強を見る時間がない母の誤算
エピソード5/「地頭が悪いから仕方ないのよ」
姑からのプレッシャーを受け続けた母が、ついに口にしてしまった禁断の一言
エピソード6/「ゆる受験と決めたはず……でもこれで本当に受かるの!?」
不登校になり、公立回避のため中学受験を選んだ親子。果たして本当に「ゆる受験」は可能?
【2章】「中受沼」に落ちてしまった親のマインドチェンジ術
なぜ親は「中学受験沼」にハマってしまうのか
親がはまりがちな中受のトラップ1
「今度こそ成功させたい……」
自分の人生の忘れ物を子どもの受験で取り戻そうとする
親がはまりがちな中受のトラップ2
「何がなんでもαにいなければ……」
塾のクラスや持ち偏差値に必要以上にこだわる
親がはまりがちな中受のトラップ3
「ここまでお金と時間をかけたからあとには退けない」
中学受験をコスパ・タイパで考えてしまう
親がはまりがちな中受のトラップ4
「私の子がこの程度なんて恥ずかしい」
自分が優秀なので、子どももできると思い込む
【3章】 10年先、そして人生を見据えた中学受験とは
中学受験を終えたあと、親は何を思う?
終了した保護者へのインタビュー
・情報よりも子どもの特性を重視。我が家らしい受験を貫く
・麻布特攻! 譲らない息子のために立てた作戦
・まさかの全落ち……今だから語れるその理由
「プロ」が内側からみた中学受験のこれから
(中学受験専門塾「スタジオキャンパス」代表/矢野耕平先生)
・「中学受験の失敗」を作り出すのは親
・中学受験における、親の役割とは?
・中学受験の未来と目指すべきもの
おわりに/親と子の中学受験を笑顔でゴールするために必要なこと