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我喜屋優 甲子園の歴史を動かした男

著:加来 慶祐

紙版

内容紹介

改めて問う、
興南の春夏連覇。

数々の球界の常識を
打ち破ってきた我喜屋優が、
高校野球界にもたらした変革とは?

当事者の証言で、
興南の衝撃的な強さの秘密と、
その後の球史をも変えた影響力に迫る。

特別証言 
小倉全由――前・日大三監督
門馬敬治――創志学園監督(前・東海大相模監督)
香田誉士史――西部ガス監督(前・駒大苫小牧監督)
島袋洋奨――興南コーチ

著者は、以下のように述べています。

強すぎた興南、そして我喜屋優という指導者の出現が、高校野球の歴史を変えてしまったのかは定かではない。ただ、2010年に起きた史上6校目の春夏連覇が、動き始めた歴史の転換期に起きた一大事だったことは間違いない。
読者のみなさんには、本書を通じて過去と現在を行き来しながら“我喜屋興南”の真の強さに触れ、そしてその強さが時代にどれほどの影響を与えたのかを、筆者とともに探っていただければ幸いだ。また、これからの野球界の“カタチ”を考えるきっかけの一端になれば、とも願う―――本文より

目次

第一章
北海道(社会人野球)から、沖縄(高校野球)へ
「日本野球の常識」への挑戦

特別証言①
香田誉士史――西部ガス監督(前・駒大苫小牧監督)
我喜屋さんはすべての指導者に対して
「言い訳は通用しないぞ」というメッセージを残した

第二章
「打てない興南」からの脱却
「全国的強豪」の座を不動のものとした春の挑戦

特別証言②
小倉全由――前・日大三監督
準決勝の結果が勝負の分かれ目に!?
数々の「誤算」は先入観と恐怖心から生まれた

第三章
県民の悲願、夏の甲子園優勝までの道のり
沖縄県に深紅の大優勝旗をもたらした「我喜屋流」

特別証言③
門馬敬治――創志学園監督(前・東海大相模監督)
「この人には勝てるわけがない」
野球の技術や身体能力をも上回る人間力

特別証言④
島袋洋奨――興南野球部コーチ
超えられない恩師の存在
監督は高校野球を通じて多くの人材を残した

第四章
地域全体で野球を通した子育てを
危惧すべき「高校野球からの逸脱」

特別証言⑤
香田誉士史――西部ガス監督(前・駒大苫小牧監督)
日本の両端を野球界の中心にした男
我喜屋さんの存在がターニングポイントになった

終章
再び前進を開始した名将を支えた人や風土
春夏連覇は“心の絆・結束”を高めた

著者略歴

著:加来 慶祐
1976年生まれ、大分県出身。拓殖大を中退後、東京での出版社勤務で雑誌編集などを経験した後、フリーランスライターとして独立。2006年から故郷の大分県竹田市に在住し、主に九州・沖縄の野球を取材しているスポーツライター。高校野球やドラフト関連を中心とするアマチュア野球、プロ野球を主分野としており、九州・沖縄のプロ・アマ野球界に幅広い人脈を持つ。過去には甲子園大会やWBC日本代表、各年代の侍ジャパンなどを取材。著書には「元プロの流儀(竹書房)」「戦国福岡を制する方法(竹書房)」「先駆ける者~九州・沖縄の高校野球 次代を担う8人の指導者~(日刊スポーツ出版社)」等。

ISBN:9784801935792
出版社:竹書房
判型:4-6
ページ数:224ページ
定価:1700円(本体)
発行年月日:2023年06月
発売日:2023年06月16日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:SF