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生き残る技術

著:野村 克也

紙版

内容紹介

失敗と書いて、成長と読む。

失敗の原因を探り対策を練ることで、成長、進化を遂げてきた。
弱肉強食の世界で生き残るための最大の鍵は、失敗の中にあり。

著者は、以下のように述べています。

厳しい競争の世界で生き残っていくためには、変化に柔軟に対応する思考力、日々の鍛錬による技量の進化、さらに結果を出し続けるための創意工夫と負けない心身の強さ、そして徹底した自己管理が常になされなければならない。
長く「生き残る」には、それらのものがひとつも欠けてはならないのである。
「生き残る」というシンプルな言葉には、それだけのものが詰まった奥行きと広がりがある。
「生き残る」ためにはどうしたらいいのか? 私が実践してきたそのすべてを今、明らかにしよう―――本文より

目次

第1章 「生き残る」ことの意味
生き残るには「とは?」を問い続ける/弱者が強者に勝ち続ける条件/変化を恐れるな/
ピークを超えたベテラン選手にも生き残る術はある/マー君はなぜメジャーで勝ち残っているのか?/
第三者の目で見るから生き延びる/好きなものを突き詰めていくことで生き残れる/インコースが打てなければ生き残れない/
集団が生き延びるための「適材適所」/生き残るための15カ条を忘れるべからず

第2章 私が生き残れた理由
一生懸命やっていれば誰かが見てくれている/生き残る条件は努力する才能にあり/コンプレックスを生きる力に変える/
臆病者だからこそ生き残れた/プロで生き残る術を教えてくれたメジャーリーガー/私のスイッチを入れた稲尾和久/
ライバル・王貞治が私を成長させてくれた/もし私がセ・リーグのキャッチャーだったら“世界の王”はいなかった!?/
生き残るには自分を“生かせる”環境を選ぶ/短所を克服すると伸びしろが大きくなる/母の遺言を振り切って監督になった……/
求められた場所で生きる/リーダーの資質のない私がなぜ24年も監督をできたのか/監督に求められる資質とは?/
人としての使命を考えよ

第3章 生き残るための進化
新庄剛志に見る長所の生かし方/解説者の経験が監督になって大きく生きた/自らが作った限界を捨てる/
不器用だからこそチャンスがある/脇役に徹し、実力を開花させたふたりの名手/速球派ピッチャーには3段階の成長過程がある/
努力の継続は最低4カ月を目安にせよ/成長を阻む壁に感謝する/突き詰めて考えることの重要性/
聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥と心得よ/現状に満足しない向上心を持ち続けよ/長生きするためにもボヤキは必要/
「勝った理由」を分析するのも生き残る道/ベンチの「野次」から監督の人間性が透けて見える

第4章 結果を出し続ける条件
「努力はいつか報われる」はウソ/もっとも正しい努力をしていた選手は?/努力なし、才能だけで偉業を成し遂げた伝説の選手/
運とツキには理がある/準備がなければチャンスをものにできない/流れをつかむツボ/生き残った人が一流と呼ばれるようになる/
イチローの「小事が大事を生む」実践/根拠なき1球に結果はついてこない/いい女房役が好結果を引き出す/
野球にも通じる「5W1H」/「三刀流」をやって学んだこと/プレッシャー克服の早道/長く続けるには執着心も必要/
監督にもっとも求められる資質とは?/生き残れない人間にもっとも足りないもの

第5章 生き残るための自己管理術
陰の努力と自己管理が選手生命を延ばす/自己管理がしっかりしている選手はケガにも強い/食事は“肉”をたくさん摂る/
唯一の健康法は睡眠時間10時間/一流は道具にもこだわる/だらしのない選手は本当のプロではない/
酷使されても生き残った最強ピッチャー/一流になるには人間学が欠かせない/人間教育に最適だったユマキャンプ/
生き残るためにサラリーマン化してしまったコーチたち

著者略歴

著:野村 克也
野村克也(のむら・かつや)
1935年京都府生まれ。野球解説者。京都府立峰山高校卒業後、54年にテスト生で南海ホークスに捕手として入団。
戦後初の三冠王、歴代2位の通算657本塁打など多くの記録を樹立。
70年に南海でプレイングマネージャーに就任以降、ヤクルト、阪神、楽天の計4球団で監督を歴任する。
著書に『運』(竹書房)、『侍ジャパンを世界一にする!戦略思考』(竹書房)、『なぜか結果を出す人の理由』(集英社新書)、
『野村ノート』(小学館文庫)、『私の教え子ベストナイン』(光文社新書)ほか多数。 

ISBN:9784801921535
出版社:竹書房
判型:4-6
ページ数:224ページ
定価:1700円(本体)
発行年月日:2020年01月
発売日:2020年01月31日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:SF