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僕の目で君自身を見ることができたなら

著:カルロス・フランス

紙版

内容紹介

情熱か、理性か

《本書には、極限にあって物語り、生きること、そして人生に起こりうる驚異的で想像を超えた転変を描きだすことへの伝染性の情熱がある。》(マリオ・バルガス・ジョサ)

19世紀半ば、南米大陸の調査旅行に同行した画家ルゲンダスは、チリに寄港した折に美しい貴婦人カルメンと邂逅する。お互いに惹かれ合い、一線を越えたふたりの前に現れたのは、ビーグル号で航海中のチャールズ・ダーウィンだった。情熱的な画家と理性的な科学者、対照的な二人の男はアンデスの高みで対峙することとなる……
史実とフィクションを巧みに織り交ぜ、見事な想像力で《愛》を描きだす野心的長編。

目次

第1部 遠近法
第2部 三角測量
第3部 深淵の迷宮
第4部 消失点

謝辞
日本の読者へのメッセージ
訳者あとがき

著者略歴

著:カルロス・フランス
1959年、外交官であった父の赴任地ジュネーヴで生まれる。チリ大学にて法学を修めたのち弁護士資格を得るが、創作に打ち込むために作家業に専念する。処女作『サンティアゴ・セロ』(1988年、CICLA ラテンアメリカ賞)以降、発表する作品はいずれも高い評価を得ている。複数の大学で教壇に立ついっぽうで、2006年から5年間にわたって在スペイン・チリ大使館の文化担当官を務めた。代表作である本作は、第2回マリオ・バルガス・ジョサ文学賞を受賞した。ほかの作品には、『かつて楽園のあった場所』(1996年)、『砂漠』(2005年)、『吸血鬼の昼食』(2007年)などがある。

ISBN:9784801007567
出版社:水声社
判型:4-6
ページ数:437ページ
定価:4500円(本体)
発行年月日:2024年04月
発売日:2024年04月18日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB