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タルブの花 文学における恐怖政治

著:ジャン・ポーラン

紙版

内容紹介

新たな修辞学へ
文学が退廃し言語への不信が増大しているいま、批評にはなにができるのか。《常套句》を拒む文学の恐怖政治家に対し、文学は日常的な《言葉》に頼ってこそ花咲き誇ると唱える、20世紀文芸批評における記念碑的作品。

目次

Ⅰ 恐怖政治の肖像 
1 未開状態の文学 
2 貧しさと空腹 
3 言葉は恐ろしい 

Ⅱ 言葉の力という神話 
4 恐怖政治の詳細 
5 読者が作者を裏返しに見る 
6 恐怖政治の短所へ 

Ⅲ 修辞学の発明 
7 錯視 
8 恐怖政治、おのれを正当化できる 
9 ある完遂された恐怖政治について 
10 文学の意義を逆転させる装置 

原注 
訳注 
ポーランはなぜ『タルブの花』を書いたのか――「訳者あとがき」に代えて 榊原直文

著者略歴

著:ジャン・ポーラン
1884年ニームに生まれ、1968年ヌイイ゠シュル゠セーヌに没する。フランスの作家、文芸批評家、編集者。アカデミー・フランセーズ会員。フランスを代表する文芸誌『新フランス評論(La Nouvelle Revue Française)』の編集長を長らく務める。おもな著書に、『ブラック――様式と独創』(宗左近・柴田道子訳、美術公論社、1980年)、対談集『百フランのための殺人犯』(安原伸一郎訳、書肆心水、2013年)などがある。

ISBN:9784801007123
出版社:水声社
判型:4-6
ページ数:170ページ
定価:2500円(本体)
発行年月日:2023年04月
発売日:2023年04月24日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNL
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:DS