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美学のプラクティス

著:星野太

紙版

内容紹介

美学、この不純なる領域
たえず懐疑的な視線にさらされ、「居心地の悪さ」を指摘されてきた学問領域、美学……。「崇高」「関係」「生命」という3つのテーマをめぐって、抽象と具体のあいだで宙吊りにされてきた美学の営為を問い直す、ひとつの実践の記録。美・芸術・感性を越境する批判的思考のきらめきが、いまここに。 

目次

序論 美学、この不純なる領域 

第Ⅰ部 崇高
カタストロフと崇高
戦後アメリカ美術と「崇高」――ロバート・ローゼンブラムの戦略 
感性的対象としての数――カント、宮島達男、池田亮司 

第Ⅱ部 関係
ハイブリッドな関係性 
ソーシャル・プラクティスをめぐる理論の現状――社会的転回、パフォーマンス的転回
リレーショナル・アートをめぐる不和――ジャック・ランシエールとニコラ・ブリオー

第Ⅲ部 生命
生成と消滅の秩序 
生きているとはどういうことか――ボリス・グロイスにおける生の哲学
第一哲学としての美学――グレアム・ハーマンの存在論

初出一覧
あとがき

著者略歴

著:星野太
1983年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。現在、東京大学大学院総合文化研究科准教授。専攻は美学、表象文化論。主な著書に、『崇高の修辞学』(月曜社、2017年)、主な訳書に、ジャン=フランソワ・リオタール『崇高の分析論――カント『判断力批判』についての講義録』(法政大学出版局、2020年)などがある。

ISBN:9784801006157
出版社:水声社
判型:4-6
ページ数:235ページ
定価:2500円(本体)
発行年月日:2021年12月
発売日:2021年12月24日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:ABA
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:WF