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廃墟の形

著:J・G・バスケス

紙版

内容紹介

いまだ知られざる不確かな真実
J・G・バスケスはガルシア・マルケスの後を継ぐコロンビア文学の巨匠だ。
——アリエル・ドルフマン

1948年、ボゴタの路上で暗殺された政治家ホルヘ・エリエセル・ガイタンの死はコロンビアを深刻な危機に陥れた。2014年、博物館に展示されたガイタンのスーツを盗もうとした男が逮捕される。
ガイタン殺害の背後にある「真実」を探求するこの男は、かつて作家J・G・バスケスに接近し、ある本を書くようしつこく迫っていた……
ガイタン暗殺にジョン・F・ケネディ暗殺が関係するなど、すべてに陰謀を嗅ぎつける謎の男、カルロス・カルバージョを通してコロンビアの歴史に迫り、入念な調査を元に過去の闇をスリリングに描き出す傑作長編。

著者略歴

著:J・G・バスケス
1973年、コロンビアのボゴタ生まれ。作家。1996年からソルボンヌ大学で文学研究に従事した後、1999年にバルセロナに拠点を移して本格的な執筆活動に入る。二作の長編小説、『密告者』(2004、邦訳は作品社)と『コスタグアナ秘史』(2007、邦訳は水声社)で注目を浴び、2011年刊行の『物が落ちる音』でアルファグアラ賞を受賞。2012年からは故郷のボゴタに居を定め、本書『廃墟の形』で大成功を収めた後も、スペイン語圏の有力な新聞・雑誌に寄稿を続けながら、文学評論集『白地図との旅』(2017)、長編小説『後ろを振り返る』(2020)などの作品を発表し続けている。

ISBN:9784801005860
出版社:水声社
判型:4-6
ページ数:493ページ
定価:3500円(本体)
発行年月日:2021年07月
発売日:2021年07月26日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB