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ピエール・クロソウスキーの現在

神学・共同体・イメージ

編:大森 晋輔

紙版

内容紹介

小説家、思想家、翻訳家、画家……いまだ全貌が明かされているとは言いがたい特異にして多様な作家ピエール・クロソウスキーを改めて読み直し、さまざまな角度から継承すべき遺産を見定める。未訳のテクストや貴重な対談、リンギスの共同体論やビュトールの活人画論など、豊富なテクストを収めたクロソウスキーの「いま」を問い直す必携の書。

執筆者=ピエール・クロソウスキー ジャン=モーリス・モノワイエ ベルナール=アンリ・レヴィ 酒井健 大森晋輔 森元庸介 アルフォンソ・リンギス 松本潤一郎 ギヨーム・ペリエ ミシェル・ビュトール 須田永遠 千葉文夫 兼子正勝

目次

序(大森晋輔)

Ⅰ 神(々)との対峙
二人の代父(ピエール・クロソウスキー)
無‐神学、あるいは神の死の教会(ピエール・クロソウスキー×ジャン゠モーリス・モノワイエ)
あの妙な秘密結社――ピエール・クロソウスキーとの対話(ピエール・クロソウスキー×ベルナール゠アンリ・レヴィ)
神学と芸術をめぐって――バタイユとクロソウスキーにとっての「神的なもの」(酒井 健)
クロソウスキーにおけるキルケゴール――一九三〇年代後半の活動から(大森晋輔)

Ⅱ 共同体への問い
我が隣人とは誰か(ピエール・クロソウスキー)
思惟と倒錯――クロソウスキー「悪虐の哲学者」への注記(森元庸介)
別の社会――『白痴インターナショナル』誌掲載インタビュー(ピエール・クロソウスキー)
言葉のなかで言葉にあらがう衝動の力(アルフォンソ・リンギス)
ニヒリスムと再神秘化――クロソウスキーの政治的思考(一九七二年スリジー討議を起点として)(松本潤一郎)

Ⅲ イメージをめぐって
無言の身ぶり、デッサンへの実質的移行(ピエール・クロソウスキー)
シミュラークルとしての書物(ギヨーム・ペリエ)
社交劇の回想(ミシェル・ビュトール)
活人画とクロソウスキー(須田永遠)
文学と映画についてのアンケートへの回答(ピエール・クロソウスキー)
ロベルトの転生、あるいは映画的スペクタクルとしての回帰(千葉文夫)
得られるのか得られないのか――クロソウスキーとイメージ批判(兼子正勝)

ピエール・クロソウスキー年譜

ISBN:9784801005167
出版社:水声社
判型:A5
ページ数:352ページ
定価:4000円(本体)
発行年月日:2020年11月
発売日:2020年11月27日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB