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牧野富太郎 草木を愛した博士のドラマ

著:光川 康雄

紙版

内容紹介

2023年・前期連続テレビ小説『らんまん』のモデルは、日本の植物学の父、牧野富太郎(主演・神木隆之介)です。
本書では、牧野富太郎の①生涯、②家族や友人、大学の仲間など関係する人物、③出身地の佐川、高知、活躍した東京などの足跡を掲載し、牧野富太郎の人生と生きた時代に迫ります。

「第1章 牧野富太郎の生涯」では、高知県の佐川に生まれ、草木に興味を持った少年が上京し、東大の植物学教室に出入りして活躍する様子を描きます。富太郎の活躍の背後には、家族、友人たち、応援してくれる人がいました。そうした人たちとのかかわりの様子が見えてきます。
「第2章 牧野富太郎をとりまく人々」では、そうした人々について、詳しく紹介していきます。
そして「第3章 牧野富太郎の足跡案内」では、牧野富太郎ゆかりの地を紹介します。本書を片手に、訪れてみてはいかがでしょうか。

目次

はじめに

第1章 牧野富太郎の生涯
 1 昭和天皇から届いた「アイスクリーム」
 2 佐川の野山で草木を探しまわって
 3 寺子屋・私塾などでの学び
 4 佐川の教育が生んだ偉人たち
 5 初めての上京、東京の学者たちとの交際スタート
 6 学歴はなくても植物分類をめぐって友人と切磋琢磨
 7 『植物学雑誌』発刊と『日本植物志』をめぐって
 8 植物標本と精密画・印刷
 9 一目惚れと恋愛結婚
 10 矢田部良吉博士からの東大植物学教室出入り禁止とその後
 11 困窮する富太郎を支えた愛妻寿衛子の地道な努力
 12 膨大で貴重な採集品
 13 植物好きの子どもたちとの交流と笑顔
 14 スエコザサ
 15 理学博士・日本学士院会員・文化勲章への路
 16 研究者・富太郎の学問信条
 17 ユニークな提言と植物学の日
 18 草木の精
 19 旅を終えて

第2章 牧野富太郎をとりまく人々
 1 家族
  牧野浪子/佐平/久寿  牧野寿衛子 牧野鶴代
 2 佐川の人たち
  伊藤蘭林  田中光顕 古沢滋  黒岩恒  土方寧  広井勇  堀見克礼  吉永虎馬  
 3 高知の人たち
  板垣退助  永沼小一郎  
 4 当時の学者たち
  小野蘭山  飯沼慾齋  シーボルト  伊藤圭介  川本幸民  マキシモビッチ  福沢諭吉  小野職愨  田中芳男  杉浦重剛  小藤文次郎  
 5 東大植物学教室の人たち
  矢田部良吉  平瀬作五郎  松村任三  大久保三郎  染谷徳五郎  三好学  白井光太郎  伊藤篤太郎  池野成一郎  川村清一  服部広太郎  三宅騏一  田中貢一  松崎直枝  籾山泰一  
 6 東京帝国大学の人たち
  浜尾新  菊池大麓  箕作佳吉  桜井錠二  岡村金太郎  五島清太郎  朝比奈泰彦  
 7 富太郎の支援者・教え子たち
  太田義二  五百城文哉  渡辺忠吾  村越三千男  中村春二  安達潮花(初代)  池長孟  昭和天皇  檜山庫三  上村登  

第3章 牧野富太郎の足跡案内
 1 佐川町
  旧伊藤蘭林塾  金峰神社  佐川町立佐川地質館  佐川町立青山文庫  佐川文庫庫舎  青源寺  司牡丹酒造  牧野公園  牧野富太郎ふるさと館  名教館  
 2 高知市
  高知県師範学校  高知県立高知追手前高等学校  高知県立牧野植物園
 3 越知町
  横倉山自然の森博物館  仁淀川
 4 東京
  飯田町  学士会館  小石川植物園  東京大学本郷キャンパス  上野恩賜公園  天王寺墓地  根岸  青山練兵場 荒木山  東京大学駒場キャンパス  小岩菖蒲園  練馬区立牧野記念庭園  成蹊学園  東京都立大学牧野標本館
 5 各地
  仙台市野草園  会下山小公園
 
おわりに
牧野富太郎略年譜
参考文献

著者略歴

著:光川 康雄
1951年生まれ。1975年、同志社大学文学部文化学科教育学専攻卒業。1988年同志社大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。同志社大学嘱託講師、元駿台予備学校講師を経て、現在、びわこ学院大学短期大学部特任教授。主著に『人物で見る日本の教育』(「牧野富太郎」分担執筆、ミネルヴァ書房)、『教育の原理』(共著、樹村房)などがある。

ISBN:9784800590848
出版社:日本能率協会マネジメントセンター
判型:4-6
ページ数:176ページ
定価:1550円(本体)
発行年月日:2023年02月
発売日:2023年02月23日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNB