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スカラ座の思い出

コンサートマスターから見たマエストロの肖像

著:エンリーコ・ミネッティ
訳:石橋 典子

紙版

内容紹介

世界のオペラハウスの中でも最高峰と言われるのがミラノ・スカラ座。本書は、そのスカラ座オーケストラで長年コンサートマスターを務めた、エンリコ・ミネッティ氏による回想録。デ・サバタ、ミトロプーロス、シェルヘン、カンテッリなどの大指揮者との思い出や対話も記されている。中でも、伝説的指揮者トスカニーニとともにスカラ座で過ごした思い出は見逃せない。トスカニーニについては様々な言い伝えや評伝があるが、その中でトスカニーニが本当はなんと言ったのかといった点についても書かれている。また、戦争中のスカラ座がどのような状況だったか、ミラノ空襲後のスカラ座、敗戦後の活動などについてもありありと書かれている。

目次

1.デ・サバタを訪ねて サンタ・マルゲリータ、一九六八年
2.ミトロプーロスの思い出
3.シェルヘンとの一日
4.小年代記
5.再び戦火で荒廃した世界
6.グイード・カンテッリの思い出
7.エンツォ・マルティネンギ
8.マスカーニの思い出
9.エンリーコ・ポーロの思い出
10.戦争と劇場 スカラ座の爆撃
11.オーケストラから見たアルトゥーロ・トスカニーニ
 コンサートマスター エンリーコ・ミネッティ

著者略歴

著:エンリーコ・ミネッティ
1902年ベルガモ生まれ、1908年ミラノ音楽院ヴァイオリン学科入学、エンリーコ・ポーロに師事。1918年音楽院卒業、スカラ座入団。
1920年・21年トスカニーニ・オーケストラの北米ツアーに参加。1933年から1965年までスカラ座オーケストラのコンサートマスターをつとめる。
1970年没。
訳:石橋 典子
イタリア語翻訳、通訳。イタリア在住。
東京大学薬学部・文学部イタリア文学科卒業。
訳書にジャンリーコ・カロフィーリオ『無意識の証人』(2005年文春文庫)、『眼を閉じて』(2007年文春文庫)、フランコ・ラ・チャクラ『反建築』(2011年鹿島出版会)など。

ISBN:9784799801406
出版社:スタイルノート
判型:4-6
ページ数:160ページ
定価:2400円(本体)
発行年月日:2015年07月
発売日:2015年07月24日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AVM