内容紹介
絵を描く前に
はじめてであうデザインの本
絵に用いられる、さまざまな点や線。太さ、濃淡、勢い、密度などの各要素が暗示することは何か。点や線の描き方を使い分けることによって、さまざまな意味や効果を生み出す方法を知る。ムナーリの知的ユーモアに満ちた、美しい見立ての数々に導かれ、視覚表現によるコミュニケーションの基礎を学ぶ演習帳。
点と線という性格の異なるものが、どのように手をとりあっていくのでしょうか。―ブルーノ・ムナーリ
*伝説のデザイン教本 「ブロック・ノート・シリーズ」
ムナーリは、誰にもわかるやさしい言葉と絵を使って、デザインを学ぶための本をたくさん作りました。本書は晩年のムナーリがイタリアのコッライーニ出版の編集室で、新しいデザインの教科書の夢を語りながら、その場で装丁まで仕上げてしまったという伝説の教本BLOCKNOTESseriesの一冊です。内なる子どもの好奇心を全開にしてたくさんの不思議を観察し、空想の力を借りて誰にも見えていなかった真実を発見する。驚きと歓びに満ちたムナーリ流デザインの学び。心ゆくまでご堪能ください。 ―― 訳者 阿部雅世
著者略歴
著:ブルーノ・ムナーリ
ブルーノ・ムナーリ(BrunoMunari)
1907年ミラノ生まれ。イタリアの前衛美術活動「未来派」に共鳴し、造形作品の発表をはじめる。1930年代よりグラフィックデザイナー、アートディレクターとして本の編集や装丁を手がけ、戦後ダネーゼ社をはじめとするプロダクトデザインの仕事も多数。1954年、55年、79年にコンパッソドーロ賞を受賞。子どものための実験的な絵本やワークショップによっても世界に知られ、1974年、84年に国際アンデルセン賞を受賞。60年代以降、ハーバード大学で視覚表現によるコミュニケーションについて講義を行うなど、新しい時代のためのデザイン教育に尽力。1998年の没後なお、創造の本質に迫る教育の普及に貢献し続けている。
訳:阿部 雅世
阿部雅世(あべ・まさよ)
1962年東京生まれ。法政大学工学部建築学科卒業。イタリア・ドムス・アカデミー工業デザイン科マスター修了。MasayoAve creation| SED.Lab所長。ICFF2000 Editor’s Award, A&W Mentor Award 2006 ほか、建築、工業デザイン、素材研究などの幅広い分野で国際デザイン賞を受賞。ベルリン芸術大学、エストニア芸術大学教授を歴任後、2016年よりベルリン国際応用科学大学教授。著書に原研哉との対談集『なぜデザインなのか。』、訳書にブルーノ・ムナーリ著『ムナーリのことば』『正方形』『円形』『三角形』のほか、オスカー・ニーマイヤー著『ニーマイヤー 104歳の最終講義 空想・建築・格差社会』(以上、平凡社)がある。
ISBN:9784798701660
。出版社:トランスビュー
。判型:B5変
。ページ数:80ページ
。価格:1800円(本体)
。発行年月日:2018年07月
。発売日:2018年07月15日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WF
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:AFT。