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だれが海辺で気ままに花火を上げるのか

著:金 愛爛
訳:きむふな

紙版

内容紹介

妻に死なれて男手一つで息子を育てる父親に子供が訪ねる。「ねえ、僕はどうやって生まれてきたの」。父は「あの秘密」をうまく語ることができない。法螺話で切り抜けようとする父の、おかしく、あたたかく、切ない振る舞い。

著者略歴

著:金 愛爛
1980 年、仁川生まれ。韓国芸術総合学校演劇院劇作科卒業。短篇「ノックしない家」で第1 回大山大学文学賞小説部門を受賞し、2003 年に同作品を季刊『創作と批評』春号に発表してデビュー。若い同世代の社会文化的な貧しさを透明な感性とウィットあふれる文体、清新な想像力で表現し多くの読者を得る。2005 年度末には「韓国文壇の最大収獲の一つ」と評された。同年、大山創作基金と韓国日報文学賞を最年少で受賞。李孝石文学賞、今日の若い芸術家賞、金裕貞文学賞なども受賞。著書に『走れ、父さん』『唾がたまる』など。邦訳に「水の中のゴライアス」。
訳:きむふな
本名・金 我。1963 年生まれ。韓国・誠信女子大学大学院修了後、国際交流員として島根県庁総務部国際課勤務。専修大学大学院日本語日本文学専攻修了(文学博士)。現在、立教女学院非常勤講師。日韓文学シンポジウム、第一回東アジア文学フォーラムの通訳などを担当。著書『在日朝鮮人女性文学論』(作品社)、訳書に『愛のあとにくるもの』(幻冬舎)、『山のある家、井戸のある家』(集英社)ほか、韓国語訳書に『笑いオオカミ』(津島佑子、第1 回板雨翻訳賞受賞)など。

ISBN:9784798701011
出版社:トランスビュー
判型:4-6
ページ数:33ページ
定価:400円(本体)
発行年月日:2010年12月
発売日:2023年05月18日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB