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絵で見てわかる

絵で見てわかるOracleの仕組み

新装版

著:杉田 敦史
著:山本 裕美子
著:辻井 由佳

紙版

内容紹介

2006年刊行後12年以上にわたるロングセラー『絵で見てわかるOracleの仕組み』の新装版です。コマンドや機能名などを暗記するだけでは、Oracleデータベースの管理業務に関する実力は身につきません。本書では、Oracleデータベースのアーキチャクチャや内部動作、基本動作について、ハードウェアやOSの動作と合わせてわかりやすく図解していきます。一見複雑に思えるアーキテクチャや内部動作も、倉庫会社の仕組みなどに見立てて図解することで、頭の中でイメージしながら理解できます。

新装版では、内容のモダン化を図っているほか、コラムやコラムやAPPENDIX(コマンドによる基本的なOracle操作を解説)を新設。日常のOracle運用/管理業務に役立つだけでなく、応用力のあるエンジニアになるための知識が身につく一冊です。

■章構成
第1章 I/Oとディスクの関係
第2章 Oracleのさまざまなプロセス
第3章 キャッシュと共有メモリ
第4章 SQL文解析と共有プール
第5章 Oracleの起動と停止
第6章 接続とサーバープロセスの生成
第7章 Oracleのデータ構造
第8章 Oracleの待機とロック
第9章 REDOとUNDOの動作
第10章 バックアップ/リカバリのアーキテクチャと動作
第11章 バックグラウンドプロセスの動作と役割
第12章 Oracleのアーキテクチャや動作に関するQ&A
APPENDIX ユースケースで学ぶOracle

目次

第1章 I/Oとディスクの関係
 1.1 Oracleを理解するための必須キーワード
 1.2 Oracleとディスク(ハードディスク)
 1.3 ディスクの動作
 1.4 データを保証するためのディスク
 1.5 まとめ

第2章 Oracleのさまざまなプロセス
 2.1 Oracleの役割のイメージ
 2.2 データベースのデータはみんなのもの
 2.3 Oracleが複数のプロセスで成り立つ理由
 2.4 サーバープロセスとバックグラウンドプロセスの役割
 2.5 各プロセスが行なう処理
 2.6 まとめ

第3章 キャッシュと共有メモリ
 3.1 なぜ、キャッシュが必要なのか?
 3.2 そもそもキャッシュって何?
 3.3 データはブロック単位で管理する
 3.4 キャッシュの利用でインデックス検索が効率的に
 3.5 プロセスはキャッシュを共有する
 3.6 共有メモリに必要な設定
 3.7 共有メモリはどんなふうに見える?
 3.8 バッファキャッシュを掃除するLRUアルゴリズム
 3.9 OracleだけでなくOSやストレージについても考えよう
 3.10 まとめ

第4章 SQL文解析と共有プール
 4.1 なぜ、SQL文の解析と共有プールを学ぶのか?
 4.2 SQLと一般的なプログラミング言語の違い
 4.3 サーバープロセスと解析
 4.4 最適な実行計画を判断するには?
 4.5 共有プールの動作と仕組み
 4.6 数値で見る解析と共有プールの情報
 4.7 まとめ

第5章 Oracleの起動と停止
 5.1 なぜ、起動と停止を学ぶのか?
 5.2 Oracleの起動/停止の概要
 5.3 業務の開始に相当するOracleの起動
 5.4 インスタンスとデータベースと主要ファイルの構成
 5.5 起動処理の流れと内部動作
 5.6 業務の終了に相当するOracleの停止
 5.7 手作業でのデータベース作成
 5.8 まとめ

第6章 接続とサーバープロセスの生成
 6.1 なぜ、アプリケーションからの接続を学ぶのか?
 6.2 Oracleの接続動作
 6.3 接続動作の確認
 6.4 停止やリスナーの状態確認
 6.5 性能を改善するには?
 6.6 まとめ

第7章 Oracleのデータ構造
 7.1 なぜ、Oracleのデータ構造を学ぶのか?
 7.2 可変長のデータを管理するプログラムを作るには?
 7.3 Oracleのデータ構造
 7.4 各データ構造はどのようなものなのか?
 7.5 実際の流れに沿って各動作を確認しよう
 7.6 プロセスから見たデータ構造
 7.7 まとめ

第8章 Oracleの待機とロック
 8.1 なぜ、待機やOracleのロックを学ぶのか?
 8.2 データベースにロックが必要な理由
 8.3 待機とロック待ち
 8.4 ラッチの仕組み
 8.5 まとめ

第9章 REDOとUNDOの動作
 9.1 なぜ、REDOとUNDOを学ぶのか?
 9.2 持続性を実現するには?
 9.3 REDOとUNDOの概念
 9.4 REDOのアーキテクチャ
 9.5 UNDOのアーキテクチャ
 9.6 さまざまな状況におけるREDOとUNDOの動作
 9.7 まとめ

第10章 バックアップ/リカバリのアーキテクチャと動作
 10.1 なぜ、バックアップ/リカバリを学ぶのか?
 10.2 バックアップ/リカバリに必要な知識のおさらい
 10.3 バックアップの種類と特徴
 10.4 データベース破壊のパターン
 10.5 基本的なリカバリの種類と動作
 10.6 基本的なリカバリの流れ(データベース全体のリカバリ)
 10.7 そのほかのリカバリ
 10.8 まとめ

第11章 バックグラウンドプロセスの動作と役割
 11.1 なぜ、バックグラウンドプロセスを学ぶのか?
 11.2 バックグラウンドプロセスとサーバープロセスの関係
 11.3 DBWR(DBライター)の動作と役割
 11.4 LGWR(ログライター)の動作と役割
 11.5 SMON(エスモン)の動作と役割
 11.6 PMON(ピーモン)の動作と役割
 11.7 LREG(エルレグ)の動作と役割
 11.8 ARCH(アーカイバ)の動作と役割
 11.9 そのほかのバックグラウンドプロセス
 11.10 まとめ

第12章 Oracleのアーキテクチャや動作に関するQ&A
 12.1 これまでのおさらい
 12.2 Oracleの動作に関する質問
 12.3 監視/運用に関する質問
 12.4 [解答と解説]Oracleの動作に関する質問
 12.5 [解答と解説]監視/運用に関する質問

 12.6 まとめ
APPENDIX ユースケースで学ぶOracle
 A.1 Aさんに用意された課題
 A.2 Oracleの起動
 A.3 リスナー経由の接続
 A.4 データファイルの追加
 A.5 バックアップの取得
 A.6 OSコマンドによるデータファイルの削除
 A.7 現状のバックアップ
 A.8 リストア
 A.9 リカバリ
 A.10 データファイルの削除
 A.11 Oracleの停止

ISBN:9784798157696
出版社:翔泳社
判型:A5
ページ数:264ページ
定価:2300円(本体)
発行年月日:2019年03月
発売日:2019年03月07日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:UB