出版社を探す

クリエイター、アーティスト、フリーランスが読んでおきたい会計の授業 ギャラをいくらにする?

著:堀内雅生

紙版

内容紹介

☆☆☆いいパフォーマンスができたら、いいモノが作れたらOKの時代ではない☆☆☆
☆☆☆クリエイターやアーティストが学んでおきたい会計の授業☆☆☆

クリエイターやアーティスト、フリーランスの方々は、
いいモノが作れたら、いいパフォーマンスができたらOKと思いがちです。

しかし実際には、お金のことを知らなかったあまり、
すぐれたパフォーマンスを発揮しながら、あるいは作品を発表しながらも、
苦労している先人はたくさんいるのです。

そこで本書では、税理士の資格を持ちつつ、MBAも取得しており、
現在はU-NEXTやサイバーエージェントなどで役員を務め、
日本大学芸術学部で非常勤講師をしている著者による「会計の授業」をご紹介します。

出演料、作品料、サービス料……定価がない「ギャラ」は、
損益分岐点を探り当て、それから逆算すると把握しやすいです。

「これだけはおさえておこう」というポイントをギュッと凝縮して頂いたので、
フリーランスに必要な会計の知識が、これ1冊で「超かんたん」に分かります!!

【目次】
第1章 ビジネスの初歩をおさえよう
第2章 会計は「4色」だ
第3章 芸術的な会計記録をつくる
第4章 売上・仕入などの取引を記録する
第5章 在庫・資産・負債を記録していく
第6章 利益の出た会計記録は美しい
第7章 損益分岐点を超えよう!
第8章 損益分岐点分析の実践

目次

第1章 ビジネスの初歩をおさえよう
☆アートは趣味や娯楽じゃなくて商い(ビジネス)だ
☆大原美術館はどうして存続できているのか
☆お金をもらうことを遠慮しない
☆劇団四季は「商い」と「そろばん」を両立させている
☆自分も「商売人」であると実感せよ
☆儲かっているのに倒産する?
☆チケット代はどうする? 何人くらい集める?
☆世の中はたいてい需要と供給で表現できる
☆チケットは安ければよい? できるだけ高くする?
☆ギャラの交渉は「前もって」「文面で」
☆会計を知ると全体が見えてくる
☆なぜ「棚卸」という作業が必要なのか?
☆あなたの価値をどう高めるかが鍵
☆強気に値上げできるのはなぜ?
☆大宮が住みたい街ランキングのベスト3に入っているワケ

第2章 会計は「4色」だ
☆そもそもお金とは何か? 会社とは何か?
☆船乗りから生まれた「株式会社」
☆根っこは非常にシンプルで、バランスがいい
☆株式会社の仕組みは「よくできている」
☆会計は世界の共通言語
☆3つの目的~会計の仕組みは何のためにある?
☆会計はただの数字ではない、パズルでありアートである
☆ピースは左右対称に高さをそろえよう
☆実際にパズルで記録をしてみよう!
☆集計とは「バラバラのピース」を整えること
☆会計力がないと才能も努力も意味がない
☆ビートルズはお金を人任せにして解散した

第3章 芸術的な会計記録をつくる
☆「芸術的」な会計って?
☆紙の上に書けば理想と現実がはっきりする
☆「4色図」の有効で簡単な使い方とは?
☆資産と負債・資本の関係を整理しよう
☆費用と収益(売上)の関係を整理しよう
☆「貸借対照表」と「損益計算書」
☆年が変わったら「貸借対照表」はどうするのか?
☆年が変わったら「損益計算書」はどうするのか?

第4章 売上・仕入などの取引を記録する
☆売上取引を記録してみよう!
☆「売掛金」って何?
☆「売上の収入」はどう記録されるのか
☆そういえば「前売券」ってあるよね?
☆「仕入取引」を記録しよう!
☆費用の記録(仕訳)とは?
☆後払いの支払は忘れずに

第5章 在庫・資産・負債を記録していく
☆商品を売るために~売上原価と在庫の関係
☆面倒な棚卸と向き合う各企業の対策
☆仕訳について考えてみよう
☆正式な「仕入の仕訳」とは?
☆棚卸のリアル
☆仕訳の流れを図とともにつかもう
☆資産ってどんなものがあるの?
☆「流動資産」と「固定資産」
☆「減価償却」って何?
☆購入時(資産計上時)の仕訳
☆負債・資本は事業を支えるお金集め
☆後払いによる「買掛金」と「借入金」
☆会社の成り立ちと負債・資本の関係
☆借入金を嫌うべからず
☆利息を交えて借入の仕訳をする
☆「資本」と「資本金」は別物だった!

第6章 利益の出た会計記録は美しい
☆会計の表を見るのはツラい?
☆会計の表をつぶさに見ていくと……
☆「有形固定資産」と「無形固定資産」
☆負債・資本の関係をわかりやすく整理する
☆収益・費用・利益をそれぞれ最終確認

第7章 損益分岐点を越えよう!
☆アーティストの及第点は「損益分岐点」?
☆4つの「重要な指標」をおさえる
☆売上高総利益率をあげられたUNIQLOの秘密
☆経費に4割弱もかけられる強み
☆100%を切ると不安を感じる「短期的な安全性」
☆高すぎても低すぎてもいけない?「自己資本比率」
☆損益分岐点分析=利益が出る目標を立てること
☆「固定費」と「変動費」
☆実際の固定費・変動費を見てみると……
☆絶対に守るべき売上の水準

第8章 損益分岐点分析の実践
☆ビジネスホテルの事例から損益分岐点を見つける
☆会社が発表している数字から見えてくるもの
☆今一度、変動費・固定費の世界へ
☆損益分岐点を計算していこう
☆「1棟あたり何室稼働していればいいか」を計算
☆「1室1泊あたりでいくら儲かるか?」に着目
☆「限界利益」という言葉はわかりにくい?
☆「損益分岐点売上高」の公式
☆損益分岐点売上のとき、その「稼働室数」は?
☆「どう固定費を回収し、利益を出していくか」を考える
☆ギャラをいくらにする?

著者略歴

著:堀内雅生
堀内雅生(ほりうち・まさお)
1969年、東京都生まれ。税理士(東京税理士会所属)、MBA(経営管理修士)。1992年、慶應義塾大学経済学部卒業。卒業後はVCに入社し、その後スタートアップに転じ、複数の企業で会計や財務、IPO、M&Aなどを担当。2018年、早稲田大学大学院経営管理研究科修了。2020年4月より日本大学芸術学部非常勤講師となる。USEN-NEXT HOLDINGS(2024年4月1日よりU-NEXT HOLDINGSに変更予定)常勤監査役、サイバーエージェント社外取締役監査等委員。この他、複数の上場企業の社外役員を兼任している。

ISBN:9784798071367
出版社:秀和システム
判型:4-6
ページ数:240ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2024年02月
発売日:2024年02月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KF