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図解入門 最新天気図の読み方がよ~くわかる本[第3版]

第3版

著:岩槻秀明

紙版

内容紹介

天気図の正しい読み方と考え方を、豊富な図表を使ってやさしく解説した入門書です。気象情報は技術の進歩とともに、適宜アップデートが加えられています。本書は、天気図や気象情報の読み方はもちろん、各種天気図の凡例に多くのページを割いてわかりやすく解説しました。また、新たに気象情報のひとつとして発表されるようになった「高温注意報」や「特別情報」についても新たに節を追加するかたちで詳細に説明しています。

目次

第1章 天気図の基本的なはなし
1-1 天気図の概要
●天気図とは何か
●おなじみの地上天気図
●日本式天気記号
●地上天気図だけでは情報不足
●天気図の種類
●天気図以外の資料も活用しよう
1-2 天気図の見かたのキホン
●天気図の種類と対象時刻
●緯度・経度の線
●方位のあらわしかた
●天気図上の地名など
●高層気象観測地点
●高標高領域
●天気図に引かれている線
1-3 地上天気図
●速報天気図とアジア地上解析
●地上天気図の基本要素
●気圧配置
●風の流れを大まかにつかむ
1-4 高層天気図
●高層天気図とは
●p座標系と等高度線
●等高度線と高・低気圧
●層厚
●高層天気図の種類と要素
1-5 予想天気図
●予想天気図とは
●数値予報
●気象庁の数値予報モデル
●予想天気図の種類
●「初期値の時刻」と予想対象時刻
●解析にあたっての注意事項

第2章 天気図に登場する要素や数値のはなし
2-1 気圧の高いところ、低いところ
●高気圧と低気圧
●地上天気図における高気圧・低気圧
●高層天気図における高気圧・低気圧
2-2 台風と熱帯低気圧
●熱帯低気圧
●熱帯低気圧の位置と呼び名
●台風の強さと大きさ
●台風の構造
●台風の一生
●台風が発達するしくみ
2-3 前線…000
●前線の立体構造
●前線の種類と特徴
●高層天気図における前線
2-4 風の収束と発散
●収束と発散
●鉛直流との関係
●方向発散と速度発散
●天気図上の収束・発散
2-5 さまざまな物理量のキホン
●湿数(T-Td)
●鉛直p速度とオメガ(ω)
●渦度
●相当温位(θe)
2-6 国際式天気記号
●地上観測の記入形式
●全雲量
●雲の状態
●現在天気の天気記号
●過去天気の天気記号
●気圧変化傾向

第3章 実況天気図の種類と読み方
3-1 速報天気図(SPAS)
●天気図の概要
●天気図の見かた
3-2 アジア地上解析(ASAS)
●天気図の概要
●天気図の見かた
●台風や発達した低気圧について
●海上警報
3-3 アジア850hPa/700hPa解析(AUPQ78)
●天気図の概要
●天気図の見かた
3-4 アジア500hPa/300hPa解析(AUPQ35)
●天気図の概要
●天気図の見かた
●等風速線(300hPa天気図)
●圏界面高度の確認(300hPa天気図)
3-5 アジア太平洋200hPa高度・気温・風・圏界面図(AUPA20)
●天気図の概要
●天気図の見かた
●ジェット気流の把握
3-6 北半球500hPa高度・気温図(AUXN50)
●天気図の概要
●天気図の見かた
●偏西風の流れを見る
●ブロッキング現象
3-7 極東850hPa気温・風、700hPa上昇流、極東500hPa・渦度解析(AXFE578)
●天気図の概要
●天気図の見かた(極東850hPa気温・風、700hPa上昇流解析図)
●天気図の見かた(極東500hPa高度・渦度解析図)
●温度移流
3-8 高層断面図(AXJP130・AXJP140)
●天気図の概要
●天気図の見かた
●高層断面図に見る圏界面

第4章 予想天気図の種類と読み方
4-1 海上悪天予想図(FSAS24・FSAS48)
●天気図の概要
●天気図の見かた
●海上の悪天域
4-2 極東500hPa高度・渦度、地上気圧・降水量・海上風予想(FXFE502-507)
●天気図の概要
●天気図の見かた(極東地上気圧・降水量・海上風予想図)
●天気図の見かた(極東500hPa 高度・渦度予想図)
●降水量の予想
●500hPa特定高度線
4-3 極東500hPa気温、700hPa湿数、850hPa気温・風、700hPa上昇流予想(FXFE5782-577)
●天気図の概要
●天気図の見かた(極東500hPa 気温、700hPa湿数予想図)
●天気図の見かた(極東850hPa気温・風、700hPa上昇流予想図)
●500hPa面の寒気の動向を探る
●850hPa面の気温における注目点
●前線の予想を把握
4-4 日本850hPa風・相当温位予想図(FXJP854)
●天気図の概要
●天気図の見かた
●大雨の可能性をチェック

第5章 中・長期予報に関わる天気図
5-1 天気予報の種類
●天気予報と関連する法令
●天気予報の種類
●短期予報
●中・長期予報
●2週間気温予報と早期天候情報
5-2 週間天気予報
●週間天気予報の改良
●週間天気予報の種類
●週間天気予報の精度
●天気予報にも難易度がある
●「信頼度」という指標
●気温の予測範囲
5-3 季節予報(長期予報)
●季節予報の種類
●季節予報の地方区分
●季節予報の発表形式
●気候的出現率
5-4 アンサンブル予報
●「誤差の増大」とバタフライ効果
●アンサンブル予報の導入
●スプレッドと精度
●アンサンブル予報システム
5-5 週間予報支援図(FXXN519)
●天気図の概要と配置
●500hPaの5 日間平均と平年偏差
●日々の500hPa高度と850hPa気温
●500hPa高度の変化
5-6 週間予報支援図(アンサンブル)(略号FZCX50)
●天気図の概要と配置
●500hPa高度、渦度の図
●850hPa相当温位の図
●500hPa特定高度線、降水量予想頻度分布及びスプレッド
●850hPaにおける気温偏差予想の図
5-7 1か月予報資料(略号FCVX11-15)
●1か月予報資料
●実況解析図(FCVX11)
●北半球予想図(FCVX12)
●スプレッド・高偏差確率(FCVX13)
●各種時系列(FCVX14)
●熱帯・中緯度予想図(FCVX15)
索引

著者略歴

著:岩槻秀明
1982 年9月1日宮城県気仙沼市生まれ。人間総合科学大学人間科学部卒業。自然科学系フリーライター。気象予報士。千葉県立関宿城博物館展示協力員。『家の周りのちょっとした自然の中にも発見はたくさんあるよ』というのをコンセプトに、身近な草花や歳時記、雲・空、霜・氷等の身近な気象現象をテーマに執筆活動や自然観察会・講座の講師の活動を行っている。

ISBN:9784798064802
出版社:秀和システム
判型:A5
ページ数:240ページ
定価:1900円(本体)
発行年月日:2024年01月
発売日:2024年01月30日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:RBP