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テレワークで人を動かすリーダーのメール術 ビジネスチャットで部下を伸ばす方法

著:吉田 幸弘

紙版

内容紹介

これからは最前線での現場力よりも、最後尾からの伝え方が重要だ!

部下を直接指導できなくなってきた

コロナの影響を受けてテレワークが今や当たり前となり、
リーダーの管理力が今まで以上に問われています。

具体的には今まで以上にメールする回数が増え、
イヤでも時間を割かなくてはなりません。

しかし、面と向かって事細かに直接指示を出せない分、
「伸び悩む部下」「動かない部下」「組織になじまない部下」
が増えてくることが予想されます。

今は「会話力」よりも「書く力」が問われている

本当に「できるリーダー」はそういうとき、
メールやSNSのチャットなど「書く力」で部下を伸ばし、
大量の仕事をさばいて、成果を出しています。

とくに昨今は、電話が苦手な若い世代が増えてきました。
チャットをビジネスに用いることももはや当然のようになり、
ますます上司の文章力が問われてきます。

年間130本の研修・講演をおこなう著者だから教えられる「リーダーの書く力」

著者はこれまで業界2位の大手企業、老舗の学校法人、
外資系企業、上場しているベンチャー企業グループと、
異なるタイプの会社及び団体に籍を置いていました。

現在ではその経験を活かし、経営者・中間管理職の方向けに、
人材育成、チームビルディング、売上げ改善の方法を中心とした
コンサルティング活動をおこなっています。

年間130本の研修・講演をおこなう著者のもとにも、
メールやチャットに関する質問・悩みを多く寄せられています。
そんな中で著者はどういったコンサルティングをおこなっているのか…。
本書は、その技法を6章に分けてご紹介しています。

《目次》
第1章 メールを「管理する」技術
    テレワークで即返信は求められていない
第2章 読みやすくわかりやすいメールを
    「ササッ」と書く方法
第3章 好かれるメールを書く秘訣
    返信率を上げて仕事の主導権を握る
第4章 「部下を伸ばす」メール術 
    部下は管理ではなくマーケティングせよ
第5章 「さすが!」と思われる
    リーダーの文章は〝ここ〟が違う
第6章 ビジネスでこそSNSを!
    できるリーダーのチャット術

目次

第1章 メールを「管理する」技術
    テレワークで即返信は求められていない

多くのリーダーが「メールを送った後」に悔やんでいる
感情的なうちはメールを書かない、送らない
重要度の高いメールを書く前の「儀式」とは?
伝えたいことが不明確なうちにメールを書かない
なぜ、部下への即返信はやめたほうがいいのか?
「即返信」で仕事の主導権が相手に渡ってしまう
メールチェックは「1日3回」やれば問題ない
リーダーのメールチェックは「50分に1度、10分以内」
返信に優先順位はつけない、フォルダ分けしない
文書のテンプレートはストックしておく
宛名に「役職名」や「部署名」は不要
「あいさつ」と「結び」の定型文は統一しておく
「署名」は1種類だけ用意すればいい
部下に「管理しすぎ」と思われないルールをつくる
休日には絶対メールの返信をしない
休日返上の部下には「電話ルール」がおススメ
部下以外では「即返信」の例外がある
お礼メールは「即送信」のみがプラス評価になる
一流のリーダーはお礼の言葉も「一味違う」

第2章 読みやすくわかりやすいメールを
    「ササッ」と書く方法

リーダーは「ヒューマンスキル」に満ちたメールを書く
最初に「このメールを書いた目的」を書く
メールは「引用」が原則。失礼でもなんでもない
「全文引用」は相手の質問をスルーしやすい
「部分引用」は記録性が薄い
多少は長いが「W引用」は効率性がいい
メールでは長さより「ビジュアル」が大事
一文・一段落を短くし、改行を駆使する
1つの文章で言いたいことは1つだけ
長文を短くするための5つのポイント
1つのメールに目的は1つだけ
指示するときのメールは「大雑把で短め」でいい
メール確認よりレスポンスを優先させる
「これ」「あれ」などの指示語は避ける
わからない言葉、使い慣れていない言葉を使わない
まわりくどい「お役所言葉」を避ける

第3章 好かれるメールを書く秘訣
    返信率を上げてもらい仕事の主導権を握る

基本的には「しっぺ返し」戦略を使う
ネガティブなフレーズはポジティブな表現に変える
自分の想いやエクスキューズなどムダな前置きは禁止
「自分のことだ」と相手に思わせる件名にする
【重要】【至急】【要返信】などの言葉は使わない
「Re:」は積極的に活用しておく
回答が欲しいときは箇条書きでフォームを入れる
メールで質問する際は「三択」にする
「曖昧ワード」は「はっきりワード」に変換する
締め切りがあったほうが相手は返信しやすい
「お手すきのときに~」とは書かない
「お任せします」と言われたらお伺い禁止
会いたくなるアポイントメール①「相手のメリット優先」
会いたくなるアポイントメール②「実績強調」
「マイクロマネジメント」になるメールを送らない
できるリーダーは「部下に」責任を取らせる
メールの期限は「金曜日の昼」まで
期限に遅れたら「催促」のメールをしてもよい
「リマインドメール」は圧迫感のないようにする

第4章 「部下を伸ばす」メール術
    部下は管理ではなくマーケティングせよ

リーダーにとっては部下もお客様です
「部下ノート」がリーダーの仕事力を伸ばす
テレワークする部下について知っておきたいポイント
「監視メール」はやめる
心配なリーダーには「朝礼チャット」がおススメ
テンションが下がりそうなメールは夕方に送ること
「察してくれ」というメールはリーダーとして無責任
「~思う」といった責任逃れのメールを送らない
伝達ミスはリーダーの責任
「動かない部下」には時間や期限を設けよう
部下から当事者意識を奪う「CCメール」を廃止する
部下には「メール禁止」の時間を設ける
部下がはっきりものを書かない理由はあなたにないか?
なぜ、あなたの部下は言葉づかいがなっていないのか?
部下が幼いのではなく、あなたのメールが硬いのでは?
リーダーの常識は部下にとって非常識

第5章 「さすが!」と思われる
    リーダーの文章は〝ここ〟が違う

できあがった文章を要約するための「3つのポイント」
部下が「これ初めて見た」という文言を1つ足す
部下には専門用語や難しい語句を使ってOK
「使えそうなフレーズ」はストックしておく
類語を使って語彙のレパートリーを増やそう
頭がいい人は「たとえ上手」
「」を効果的に使おう
追伸やラポートトークを使いこなせ
あえて結論を最後に書くこともある
お願い、お断り、謝罪……こうして乗り切ろう
メールで改善点を指摘する際は「強く言いすぎない」

第6章 ビジネスでこそSNSを!
    できるリーダーのチャット術

チャットを積極的に使うべき5つの理由
グループチャットを形骸化させないルール
チャットでは「主語抜き」「体言止め」に注意
メール同様に「2時間以内の返信」などは禁止
1つずつのやり取りはメールよりもさらに短く
宛名も署名も省いてスクロールしやすく
絵文字やスタンプを「相手より少なく」使っていく
ハラスメントには注意。ハートマークは使わない
グループチャット内での説教は厳禁
グループチャットを活用して「いい会議」を増やす

著者略歴

著:吉田 幸弘
吉田幸弘(よしだ・ゆきひろ)
リフレッシュコミュニケーションズ代表。コミュニケーションデザイナー・人財育成コンサルタント・上司向けコーチ。
1970年生まれ。成城大学卒業後、大手旅行会社、有名学校法人を経て外資系企業へ転職。そこで周囲のメンバーとうまくコミュニケーションが取れず、降格人事を経験する。クビ寸前の状態から、友人の勧めで学んだ「交渉術」を駆使して、劇的に営業成績を改善。5カ月連続営業成績トップになり、マネジャーに再昇格。その後も部の離職率を10分の1としながら、売上前年比20%増を達成し続け、3年連続で社内MVPに選ばれる。2011年1月より独立。
現在は、経営者・中間管理職向けに、人材育成、チームビルディング、売上改善の方法を中心としたコンサルティング活動を行っている。全国の企業、商工会議所、法人会などで年間130本以上講演・研修に登壇している。
著書に『リーダーの一流、二流、三流』『部下がきちんと動く リーダーの伝え方』(以上、明日香出版社)、『どう伝えればわかってもらえるのか? 部下に届く 言葉がけの正解』(ダイヤモンド社)などがある。

ISBN:9784798062785
出版社:秀和システム
判型:4-6
ページ数:232ページ
定価:1400円(本体)
発行年月日:2020年12月
発売日:2020年12月19日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KJ