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図解入門

よくわかる最新量子技術の基本と仕組み

著:若狭 直道

紙版

内容紹介

量子技術は、コンピューター、通信、医療、発電など様々な分野で急速な実業化と産業化が進む未来社会の基盤を作る技術です。特に量子コンピューターは、AIやセキュリティを大きく変えることになると期待されています。本書は、量子コンピューター、次世代ディスプレイ、高効率太陽電池、高性能電子顕微鏡、スピントロニクス技術など、量子力学の基礎から応用開発の最前線まで解説した入門書です。量子科学技術の現状と未来を展望できます!

目次

第1章 未来社会の基盤を作る技術
1-1 時はいま大変革時代へ
1-2 そもそも量子とは何か、どこにあるのか、どうやって扱うのか
1-3 量子技術
1-4 量子技術の領域

第2章 量子情報処理、量子暗号通信
2-1 量子の性質を利用する技術
コラム 量子重ね合わせと超並列処理
2-2 量子テレポーテーション
コラム 富岳
2-3 量子コンピューター
2-4 夢のコンピューターは量子で計算する
コラム 量子超越性
コラム グーグルの量子コンピューター
2-5 量子コンピューターの開発
2-6 アニーリング方式とゲート方式
2-7 クラウドから量子コンピューターを使う
2-8 量子コンピューターは何に利用できるか
2-9 量子ビットを生成する方式
2-10 量子コンピューターの開発競争
2-11 現実的な量子コンピューター
2-12 量子コンピューターは組み合わせ問題を解く
2-13 RSA暗号によって秘密は守られている
2-14 量子通信
2-15 絶対安全な量子暗号通信

第3章 量子ビーム
3-1 エネルギーの最小単位
3-2 量子化されたエネルギーに跳び上がる/跳び下りる
3-3 レーザーとは
3-4 未来の武器
3-5 産業分野で使われるレーザー
コラム 光周波数コム
3-6 CPS型レーザー加工
3-7 多光子吸収の利用
コラム 半導体レーザーを使ったメガネ
3-8 パルスレーザーをさらに短く
3-9 人体にレーザーを使う
3-10 レーザーで半導体を製造する
3-11 レーザーと半導体産業
3-12 X線、軟X線
3-13 小さなモノを見るには小さな波長が必要
3-14 レーザーやX線以外の量子ビーム
3-15 量子ビーム研究施設(国内)
コラム 量子シミュレーター
3-16 次世代の放射光施設
コラム レーザー冷却
コラム パワーレーザー

第4章 量子イメージング・量子センシング
4-1 量子イメージングと量子センシング
4-2 もっと小さな世界を見るために
4-3 それは「クラゲ」から始まった
4-4 蛍光イメージング、蛍光分析
4-5 1分子イメージングのための工夫
4-6 in?vitroイメージングとin?vivoイメージング
4-7 1分子を際立たせるための標識(蛍光プローブ)
4-8 人工物質
4-9 量子ドットをイメージングに使う
4-10 ナノダイヤモンドNVセンター
コラム 固体量子センサー利用技術ロードマップ
4-11 ダイヤモンド量子センサー
4-12 ナノセンサー
4-13 光格子時計

第5章 光利用技術・スピントロニクス
5-1 量子ドットのエネルギー
5-2 量子ドットの作成法
5-3 グラフェン量子ドット
5-4 量子ドットを使った製品
5-5 量子ドット以前のディスプレイ方式
5-6 量子ドットディスプレイ方式
5-7 金ナノ粒子
5-8 太陽電池
5-9 無機太陽電池
5-10 新型太陽電池
5-11 ペロブスカイト太陽電池
5-12 変換効率アップと透明性
5-13 量子ドット太陽電池
5-14 太陽光発電
5-15 太陽光発電の技術開発
5-16 電気エネルギーと熱エネルギーの交換
5-17 スピントロニクス
5-18 MRAM
5-19 量子スピントロニクスの基礎
コラム スピンゼーベック効果
5-20 電子の移動を伴うスピン流を作る
5-21 スピン流
5-22 まだあるスピントロニクスの可能性
コラム スピンで発電する

第6章 量子技術イノベーション
6-1 統合イノベーション戦略2020の量子技術
6-2 Society?5.0実現への施策
6-3 量子技術で日本は復活する
6-4 MaaSと量子技術
6-5 最先端フォトニクス・レーザーへの取り組み
6-6 量子コンピューターをめぐる競争
6-7 本質的な日本の課題

ISBN:9784798061597
出版社:秀和システム
判型:A5
ページ数:276ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2020年11月
発売日:2020年11月16日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PDZ
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:PH