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デジタルなのに なぜ音が変わるのか? 良い音で聴くための デジタルオーディオ作法

著:大槻 英樹

紙版

内容紹介

“ビットパーフェクト”
本当にしていますか?
音楽をデジタルで聴くための新常識

音圧戦争、原波形復元、偽ハイレゾ、DAC、ジッター、
今までずっと信じていたことは非常識だった。
もうオーディオ都市伝説に騙されない。

目次

●1章 ハイレゾとデジタルオーディオ
1  デジタル音楽とハイレゾにいたる道
2  ハイレゾ時代に活躍する「DAP」進化する「DAC」
3  本当にCDではなくハイレゾを買うべきか?
4  PCMの原理を理解しないとハイレゾの真実はわからない
5  ハイサンプリングの効果は音色波形の再現性向上?
6  ハイビットの効果はサンプリング定理近似限界突破?
7  期待のハイレゾ「DSD」はPCMより良い音なのか?
8  DACは本当に「原波形復元」できているのか?
9  「CDではなくハイレゾを買うべき」それはウソ?
10  ハイレゾの効果を確かめるにはどうすればよい?
11  「音圧戦争」波形が潰れていても良い音なのか?
12  DSDは潰れてしまう
13  オーディオ用語の誤解と混乱、まぎらわしい宣伝文句
14  「ハイレゾ対応電源ケーブル」は何に対応しているのか?

●2章 ディスクのファイル化
1  膨大な音源資産「音楽CD」
2  エラーなく終了してもビットパーフェクトとは限らない「リッピング」
3  音楽CDのデータ構造
4  無視してよい「フレームエラー」
5  細心にケアすべき「リードエラー」
6  気をつけようがない「光学ドライブ」
7  ドライブをがんばらせる「セキュアリッパー」
8  リッピング結果を世界中で共有する「チェックサムDB照合サービス」
9  音楽CDのトラック構造
10  「プリギャップ」のゆくえ
11  読まないと損する「HTOA」
12  ドライブもディスクもズレている
13  ズレてるとヤバいチェックサム照合
14  ビットパーフェクトにリッピングするには
15  補間と付き合う

●3章 ビットパーフェクト再生とデジタル音質
1  そのソフトウェアではビットパーフェクトにならない?
2  ウィンドウズ・オーディオエンジンの不都合な真実
3  ハードウェアがビットパーフェクトなわけ
4  DACチップに届くゼロイチが変わらないなら悪玉は「ジッター」か?
5  困ったことにDACは原発振を使えない
6  DACチップを原発振で動かせる「アシンクロナス転送」
7  アシンクロナスせずにジッターを減らすには?
8  ジッターは何に悪さするのか?
9  ビットパーフェクトでも音は変わるのか?
10  もしビットパーフェクトでも音が変わるならそれはなぜか?

●4章 ファイルオーディオを楽しむ
1  音楽CDはファイル化して聴いたほうが「良い音」なのか?
2  選ぶべきファイルフォーマットはどっち?
3  「圧縮するしない」は未来の自分に訊いて決める
4  ファイルを読む
5  ファイルを改造する
6  ファイルを比較する
7  「ギャップレス再生」で削除すべきギャップはどこにある?
8  「高品質CD」はファイル化しても高品質なのか?
9  もしかして「エンファシスCD」をデコードせずに聴いていませんか?
10  そのファイルは密かに「HDCD」エンコードされているかもしれない
11  「コピーコントロールCD」に出会ったら
12  実はおもしろい「HDMI」
13  トランスポートをつくる

おわりに
著者紹介・参考文献
用語説明
英語略称一覧

■コラム目次
1 実は百花繚乱のデジタルオーディオ規格
2 「ビット数」の話
3 「デシベル」の話
4 「ディザ付加」は何を付けているのか
5 原波形復元精度をデータレベルで確認するには
6 ハイレゾには「容器の規格」はあるが「特性の規格」はない
7 悲しき音圧戦争
8 音楽CDとCD−ROMの容量
9 〝脆弱〟なんて言ってはいけない
10 「仮想ドライブ」は理想か幻想か
11 iTunesは「エラー訂正を使用」するとセキュアリッパーになるのか
12 サブコードのオプション情報
13 プリギャップのタイム表示
14 いろいろな「隠しトラック」
15 「iTunesで再生すると音が悪い」は本当かもしれない
16 繋いでないのに再生できたり同期したり
17 「音がいいビット」は存在するか
18 「ファイルパス」の話
19 「WAVEはメタボっている」のウソ
20 アナログ信号をファイル化する
21 再生システムは「エンファシス自動解除」の夢を見るか
22 マイクロソフト社の憂鬱
23 グランドとアースとシールドと

著者略歴

著:大槻 英樹
立教大学理学部卒、1986年株式会社リコー入社。ファクシミリのハーフトーン画像処理(マトリクス式・ディザ式)、デジタルシグナルプロセッサーボードのエレキ設計およびテレビ会議用プログラムインプリメント(音声コーデック・音響エコーキャンセラー)、業務用カラオケ装置(音声エフェクト・MPEG音声ピッチコントロール)などを手掛ける。産業用PC事業の企画リーダーを務めるなど、インテルアーキテクチャーPCにも詳しい。近著に『だれでもわかるハイレゾオーディオ』(インプレスR&D社)。

ISBN:9784798061337
出版社:秀和システム
判型:4-6
ページ数:308ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2020年04月
発売日:2020年04月19日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KN
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:TJK