西域・宮沢賢治と多田等観
著:髙橋信雄
紙版
内容紹介
宮沢賢治の童話には、利他に基づく菩薩道を標したものがある。菩薩道の実践者としての賢治の姿は、チベットで十年間修行し仏教博士となった多田等観の生き方と重なるものがある。「西域」を通して二人の不思議な縁起を辿る。
目次
はじめに
第一章 西域とシルクロード
1.西域
2.シルクロード
3.仏陀の道
4.西域の探検家と探検隊
第二章 宮沢賢治の西域異聞三部作
1.西域異聞三部作
2.「マグノリアの木」
3.「インドラの網」
4.「雁の童子」
5.「十力の金剛石」と「四又の百合」
第三章 チベット(西蔵)と北上山地
1.チベット
2.宮沢賢治とチベット
3.北上山地
4.宮沢賢治と北上山地
5.日本・チベット
第四章 西天取経と多田等観
1.西天取経
2.多田等観、チベットへ
3.修行と取経
4.釈尊絵伝
5.西蔵大蔵経
第五章 縁成
1.赤い経巻
2.島地大等
3.島地黙雷
4.一燈庵
5.宮沢賢治記念館と花巻市博物館
第六章 憧れのシルクロード見聞記
1.憧れのシルクロード
2.早稲田大学西南アジア学術調査隊
3.ガンダーラへの旅
4.西トルキスタンへの旅
5.シナイ半島の発掘調査
おわりに