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気が小さくても立場を悪くせずとも職場のアホを撃退できる! 都合のよすぎる方法

著:Jens Weidner
訳:片山 久美子

紙版

内容紹介

キレやすい人は、敵をたくさん作ってしまう。孤立してしまうこともある。

とはいっても、怒りを何でもかんでも抑え込んでしまうのは、正解だとはいえない。
なぜならば、怒りのパワーは、
「仕事への活力が生まれる」「自分の身を守る」「自己アピールができる」など、
多岐に渡るメリットを生むからだ。
そもそも怒りをすべて抑え込んでしまうと、ストレスがたまり、精神衛生上にもよろしくない。

つまり、怒りは、ほどよく発動させるのがベストなのである。
なお、怒りは、誰もが大なり小なり持っている「攻撃性」から生まれるものである。

そこで役立つのが、本書。
本書は、「攻撃性」をビジネスに活かすための方法論をロジカルにまとめたものである。
攻撃性を、ベストなシーンで、ベストなタイミングで、ベストな相手に対して、ベストな使い方をすれば、
ビジネスをはじめ、世の中を渡っていく際に大きく有利になる。

著者は、ドイツの犯罪学の教授。
刑務所などでの暴力矯正プログラムという、攻撃性を抑える方法論が元々は専門。
と同時に、攻撃性をむしろ活かす研究も行ってきた。
つまり著者は、攻撃性に非常に精通している。

アホとは戦わずにしのぐのも1つだが、
短時間でストレスを消し、自分の希望を達成したいのであれば、
この本は強い味方になってくれるに違いない。

また、「いい人をやめなさい」と言われたものの、
いい人と攻撃性のバランスが悪くなっていて、キレ方が上手ではないという人も、特に日本人に多い。
本書は、そんなバランスのとれたキレ方も、習得できるようになっている。

目次

【第1章】理想は、「平和的8:攻撃的2」の割合
・攻撃的すぎると、周囲は敵だらけになる
・かといって攻撃性をすべて抑え込むのもよくない
・攻撃性を抑えてしまうと、ストレスはどんどんたまる
・しかも攻撃性は、「人間関係を思い通りにする」「最高のパフォーマンスをあげる」な
どいい面も持っている
・要はバランスが大事
・理想は、「平和的8:攻撃的2」の割合
・力の8割は平和的に利用。会社やチームの精神や協調性に使う
・残りの2割は攻撃的に利用。希望を押し通したり、自分を守るために使う

【第2章】「平和的8:攻撃的2」を実現させるには、この攻撃性だけを発動させよ
・日常の仕事における攻撃性は6つに分類できる
1)無意識にとっさに発動される攻撃性
2)フラストレーションによる攻撃性
3)復讐や仕返しに使われる攻撃性
4)劣等感を他のことで補うのに使う攻撃性
5)自分に対して向かう攻撃性
6)ポジティブな攻撃性
・以上の1)~5)は、自分にとって有害となるので、実行しないほうが良い
・残りの1つ「6)ポジティブな攻撃性」だけは実行したい

【第3章】ポジティブな攻撃性とは何か?
・当意即妙に言い返すレトリックを駆使
・一杯食わせる
・無茶ぶりをする
・期日ぎりぎりにフィードバックする
・敢えて怒っている演技をする
・視線で相手を弱らせることもできる
・いずれも、事前に用意して、練習しよう
・注意事項があります。攻撃的になる前には、告げ口される事実は作ってはいけません

【第4章】人は、8つの役割のどれかを演じている。役割に合わせて攻撃性を発動させる
と、もっと良い
・企業やチームのメンバーは、8種類の役割に分類できる
1)チームのトップという肩書を持つ「指導者」
2)実は本当のトップである「影の権力者」
3)リーダーに忠実な太鼓持ちの「副官」
4)言われたとおりにしか動かない「同調者」
5)チームに溶け込まず、尊敬もされない「孤立者」
6)低レベル同士の2人が組んで互いをかばい合っている「コンビ」
7)特に感謝されない下働きをする「使い走り」
8)チームの中でいつも犠牲になる「スケープゴート」
・なお、一人一役とは限らない
・自分がどれに当てはまるのかを見極める
・よく付き合う相手の役割も知っておく
・タイプ別! 理想的な攻撃性を実現させる方法

【第5章】攻撃性を理解すれば、アホからの攻撃に備えることもできる
・アホが使う常套手段を知っておこう
・アホの常套手段は、次の4つがほとんど
1)自分の責任を否認する
2)不公正な行動を否認する
3)より高次の部署や要素を持ち出す
4)相手を低く見積もり、相手自身に責任をなすりつける

【特別付録】あなたの攻撃性を、診断テストでチェック!
・50の質問に答えることで、自分がどれだけ攻撃的かが診断できる
・高得点でも低得点でもいいというわけではない
・高ければ、攻撃性をもっと抑えなければならない
・低ければ、攻撃性をもっと出さないといけない
・ただ、どの点数になっても、「平和的8:攻撃的2」を意識するようにしたい

著者略歴

著:Jens Weidner
ハンブルク応用科学大学の教育学、犯罪学教授。攻撃性を抑えるためのトレーニングプログラムを開発し、ドイツやスイスで100以上の暴力矯正プログラムにかかわる。1994年からはこれを逆の視点から利用し、やり遂げる力と闘志を高めたい指導的立場にいる人々のトレーニングを行っている。攻撃性コントロールを教育学に取り入れた研究を行う機関の代表なども務める。

ISBN:9784797397321
出版社:SBクリエイティブ
判型:4-6
ページ数:224ページ
定価:1400円(本体)
発行年月日:2018年08月
発売日:2018年08月23日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KJ