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SB新書

日本の「地下経済」最新白書

闇に蠢く26.5兆円の真実

著:門倉 貴史

紙版

内容紹介

著書『日本の地下経済』(2002年発売)にて、それまで本格的に扱われてこなかった「地下経済」研究・分析で、注目のデビューを果たしてから15年。
ビッグデータの解析、AI技術の進化やビットコインなどの仮想通貨…オモテ経済が様変わりするなか、その負の面である地下経済も大きく様変わりしている。

パナマ文書で明るみになったタックス・ヘイブンを使った大企業・富裕層の税金逃れのほか、闇カジノ、闇ウェブ、振り込め詐欺、覚せい剤売買、貧困ビジネスなどのアングラビジネス……。本書は、地下経済が様変わりするなか、地下経済の日本の第一人者が、満を持して、再度自身の専門分野に切り込む注目の一冊。

目次

〔第1章〕 地下経済とはなにか?
●「脱税」と「犯罪」それが地下経済を形成する
●大麻を自家栽培しても地下経済には入らない?
●東京五輪を前に拡大する東京の地下経済etc.

〔第2章〕 性風俗と地下経済
●深刻化する「AV強要問題」
●「乱交パーティ」で1回20万円稼ぐ主婦
●女子高生が折り鶴を折る「JK作業所」etc.

〔第3章〕 貧困ビジネスと地下経済
●シェアハウスブームの裏で横行する「脱法ハウス」
●若者の希望すら奪う「労働マルチ」
●頻繁に転院させて医療報酬を得る「ぐるぐる病院」etc.

〔第4章〕 犯罪と地下経済
●年間8億!「ぼったくり」被害が増加する背景
●地価高騰の裏で暗躍する「地面師」グループ
●「スマホ当たり屋」で年間2億円の被害etc.

〔第5章〕 闇サイトと地下経済
●偽造パスポート、違法ポルノ、殺人請負…闇サイトは「犯罪の総合デパート」
●違法ドラッグ販売で1320億円稼いだ闇サイト「シルクロード」
●闇サイトオークションで売られそうになった女性モデルetc.

著者略歴

著:門倉 貴史
神奈川県立横須賀高等学校出身。慶應義塾大学経済学部卒業。浜銀総合研究所入社。1999年日本経済研究センターへ出向。2000年シンガポールの東南アジア研究所(ISEAS)へ出向。2005年6月まで第一生命経済研究所経済調査部主任エコノミスト。2005年7月からBRICs経済研究所代表。2007年同志社大学大学院非常勤講師。日本で初めて地下経済の研究に取り組み、地下経済に関する著作も多数発表している。またワーキングプアの啓蒙書も多数発表。BRICsに続く経済発展が見込まれる国々として、ベトナム・インドネシア・南アフリカ・トルコ・アルゼンチンを総称したVISTAという造語を提唱した。

ISBN:9784797392463
出版社:SBクリエイティブ
判型:新書
ページ数:240ページ
定価:820円(本体)
発行年月日:2018年04月
発売日:2018年04月07日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KFF