アメリカの大学生が学んでいる「伝え方」の教科書
著:スティーブン・E・ルーカス
監:狩野 みき
内容紹介
●ハーバード大学をはじめとする1000校以上のアメリカの大学で
20年以上使い続けられているアメリカでもっとも定評のある教科書を初翻訳
なぜ日本人は話すのが下手なのか、なぜテクニックを学んでもうまくいかないのか。それは、もう、子供のころから教えられていることが違うので、根本のところから違うのです。
「説得したいならこういう型」「アイデアに共感してほしいならこういう型」など、様々な型を自分のものにしていたり、また、そもそも「相手ありき」で伝えることを考えているので、話の内容も豊かになっていきます。
本書では、「伝え方」の基本エッセンスがしっかりつまった教科書として、自分の伝え方を根本的なところから劇的に変える「教科書」としてノウハウを紹介します。
目次
第1章「人前で話す」ということ(Speaking in Public)
・誰かとおしゃべりをするのと、「人前で話す」ことの違いとは何か?
・「スピーチ・プレゼン」で必要なのは、「考える力」
第2章 人前で話すためのルール
・どんな話は聞きたくないか?
・長い話は嫌だ → 短く話す
・何を言いたいのかわからない話は疲れる → 結論から話す
・わからない話は途中で飽きる → わからない言葉は使わない
・本音で語ることの大切さ
・「うっかり剽窃」に注意
第3章 「あなたの話、ウラは取れていますか?」
・データ・統計の扱い方
・「おもしろい例」の落とし穴
・あなたのアイデアの「信頼」をます事例、話を広げる事例、「もし、だったら?」の事例
第4章 「プレゼンという有機体」をどう作り上げるか
・手順の重要性
・要点は多ければ良い、というものではない
・メインポイントを考えよう
第5章 「はじめ」と「終わり」がモノを言う
・日本人が苦手な、ice-melting
・最初の1-2分で、どれだけ聴衆を引きつけることができるか
・終わりに持ってくるのは「結論」?
第6章 たかがアウトライン、と侮るなかれ
・「ファースト・アウトライン」と「セカンド・アウトライン」
・ファースト・アウトライン 原稿を書く前の「マップ」をつくろう
・情報を重要度順に並べていく
・セカンド・アウトライン 原稿を書いた後の「サマリー」をつくろう
・話しの飛躍と論理の穴を見つける
第7章 話す目的別「伝え方の型」
・基本の型のつくり型
●情報を伝える(基本の型)
・モノを説明する型
・プロセスを説明する型
●説得するときの型
・説得の心理学
・「事実」の疑問から説得する
●特別なシチュエーションでの型
・自己紹介での型
・異動の挨拶の型
●少人数相手に話すときの型
第8章 よい聴衆になることが、よい話し手になる第一歩(Listening)
・話し手を途中で「値踏み」しない
・ただただありがたく拝聴=聞くこと、ではない
・「クリティカル」に話を聞く