SB新書 305
「会社の悪口」は8割正しい
コンサルタントが教えるダメな会社の困った病
著:秋山 進
内容紹介
●なぜ、入ったときに優秀な人が、組織ではバカになるのか
簡単な打ち合わせに何人も人がついてくる「ずらずら病」、無意味なプレゼンが重んじられる「TED社員」と「お客様上司」。
こんな光景、見たことはないでしょうか?
本当は優秀で入ってきたはずなのに、なぜか、おかしなことになる。
その理由は組織のあり方にもあるのです。
●意外なところに、危険の徴候が!
しかし、この現象「あるある」と言って笑ってはいられません。著者は、コンサルタントとして、「企業が傾く微細な徴候」を見てきました。そのなかには、本書の例にあるような、よく見かける些細なことも、危険な兆候の1つになるのです。よくある現象の根本的な原因を探り、個人での対応法などをまとめました。
ダイヤモンドオンラインの人気記事を、大幅加筆して書籍化しています。
目次
1章 「物語社員」と「データ社員」は、なぜ対立するのか
・物語で生きる文系A社とデータで決める理系B社がM&Aをしたら……
・データが脅かす"過去の神話"と"偉い人の立場"
・なぜリクルートでは文系と理系が融合できたか
・未来の成果に向けた「データ」を活用せよ
2章 「老害役員」=時間泥棒となるのか?
・老害役員の時間感覚は現役世代の6分の1
・「新しいコトを理解するのにエネルギー使いたくない」
・「そうせい候」になれず、老害の影響力は増大する
・40代から症状が現れる人、70歳になっても現れない人
3章 「真面目ないい人」が会社をつぶす
・超高学歴でいい人のトップの右腕。しかし、失敗ばかり。
・「真面目ないい人」に足りなかったこと
・経営者のサボり心と、「限界」を知らない右腕幹部
・自分の仕事と他人の仕事を線引きし、「限界」を伝える勇気が会社を救う
・ 自分も他人も過信してはいけない
4章 「まだいけるんじゃないか」社員が会社を袋小路に追い込む
・「ボーナス400万円」の元「企業戦士」たちはいま……。
・拝金主義企業は、じり貧になっても変われない
・「まだいけるんじゃないか」の淡い期待が破滅の道へいざなう
・拝金主義だけじゃない! 耐用年数が切れた業界の次の一手
・「市場」をどう見るか
5章 必要な投資ができない「お金を使えない病」
・お金を使ったことがない取締役が行なうM&Aは悲惨な結果に終わる
・本当の商売人は多重人格である
・面白い情報は面白い人にしか入ってこない
・「お金は使ったらなくなる」のか、「使わないと入ってこない」のか
・サラリーマンのままでは、お金の使い方は学べない
6章 大方期待はずれに終わる「エース社長」の真実
・"エース"はどう作られる?
・社内で広められる「偽りのサクセスストーリー」
・エース自体の「自己暗示」が大きな壁
・社内の評判より、「他社の評判」を信じよ
7章 大人数で客先に来る会社とは付き合うな 「ずらずら病」に用心すべき理由
・自分の担当範囲しかわからない人の集合体に、よい仕事ができるのか
・各部署の割り振りを、お客のほうが指示する矛盾
・分権組織が生み出す不思議な商品
・顧客第一か、組織的な都合優先か
・「統合する人材」をどうつくるか、どうなるか
8章 「TED病」と「お客様上司」にみる「考えない」組織
・内容よりイメージ勝負。日本のプレゼンは本当によくなったのか
・サンデル流聴衆を巻き込むプレゼンの役に立たなさ
・パワポ作りで忙しがっていないか
・報告書はA41枚で十分
・気づいた一流企業は「社内文書フォーマット」を復活させている
8章 寵愛レースを生き抜く人、脱落する人の分岐点
・会長の"寵愛レース"に走る3人の重臣
・「リーダーとしての自覚がある方のようで、人を引っ張っていく意識が高いようですよ」という進言のどこがネガティブか?
・事業の成長と、権力構造の維持と、どちらが大切なのか?
9章 自分時間と組織の時間を上手に使え
10章 「企画力」のいらない「企画部」とは何か
・企画部という名の「整理」「雑用」部
・本当の「企画」とは何か?
ISBN:9784797382884
。出版社:SBクリエイティブ
。判型:新書
。ページ数:176ページ
。定価:800円(本体)
。発行年月日:2015年06月
。発売日:2015年06月17日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KJ。