消費者法研究 第15号
編:河上 正二
他著:中田 邦博
他著:カライスコス アントニオス
内容紹介
◆本号も第一線の執筆陣が集い、充実の検討を行う-特集「消費者法の現代化をめぐる比較法的検討」◆
第15号は、特集「消費者法の現代化をめぐる比較法的検討」として、EU、ドイツ、フランス、アメリカの消費者法の現代化状況を紹介・検討し、日本の消費者法制の今後について考究する(中田、カライスコス、寺川、大澤、川和、鹿野)。翻訳2本(中田〔監訳〕・古谷〔訳〕)も掲載。時代のニーズに合わせ益々充実の消費者法研究第15号。
目次
『消費者法研究第15号』
河上正二(東京大学・東北大学名誉教授) 責任編集
【目 次】
【巻頭言】食品規制について〔河上正二〕
〈特集〉消費者法の現代化をめぐる比較法的検討―消費者の権利実現のための法システムの構築に向けて
◆1 消費者法の比較法的検討の意義―総論〔中田邦博〕
Ⅰ はじめに―企画趣旨
Ⅱ 日本における消費者法の展開
Ⅲ 消費者法のモデル
Ⅳ 本特集の課題と各論文の関係― まとめにかえて
◆2 EU消費者法・イギリス消費者法の展開と現状〔カライスコス アントニオス〕
Ⅰ はじめに
Ⅱ EU消費者法
Ⅲ イギリス消費者法
◆3 ドイツにおける消費者法の現代化―その手法と実相〔寺川 永〕
Ⅰ はじめに
Ⅱ ドイツ消費者法の全体像
Ⅲ 「現代化」の発現としてのいくつかの事象
Ⅳ 消費者法典編纂への提言:ミクリッツの鑑定意見
Ⅴ おわりに
◆4 フランス消費法典の「現代化」〔大澤 彩〕
Ⅰ フランス消費法典の「現代化」が提起する課題
Ⅱ フランス消費法典の「多様化」
Ⅲ フランス消費法典の「実効性」―「抑止」と「救済」
Ⅳ フランス消費法典の「混迷」―「消費法」とは何か
◆5 アメリカ消費者法と現代化の諸相〔川和功子〕
Ⅰ はじめに
Ⅱ アメリカ法の概観
Ⅲ 契約の締結過程における,広告・表示・情報提供に関する不法行為法,契約法(コモン・ローを中心に)
Ⅳ オンライン取引を含む取引の契約条項に関する法
Ⅴ 不公正または欺瞞的な行為または慣行に関する連邦法,州法
Ⅵ クラス・アクション
Ⅶ まとめにかえて
◆6 比較法から見た日本の消費者法制の現代化に向けた課題と展望〔鹿野菜穂子〕
Ⅰ はじめに:本研究の出発点
Ⅱ 各国の状況
Ⅲ 日本の消費者法の課題と展望
Ⅳ むすびに代えて
〈翻訳1〉
◆EU 私法とEU 司法裁判所における不公正契約条項〔ユルゲン・バーゼドー/(監訳)中田邦博,(訳)古谷貴之〕
Ⅰ 不公正契約条項指令と付託手続
Ⅱ Océano Grupo
Ⅲ 後退:Freiburger Kommunalbauten
Ⅳ 職権適用の必要性
Ⅴ 指令の付表の重要性が増していること
Ⅵ 透明性の原則
Ⅶ 結 論
〈翻訳2〉
◆ディーゼルゲート―オーストリア法に基づくディーゼル事件の法的処理〔バルター・ドラルト,クリスティーナ・ディーゼンライター〔(監訳)中田邦博,(訳)古谷貴之〕
Ⅰ はじめに
Ⅱ 事実関係
Ⅲ メーカーに対する原告の請求権(不法行為責任)
Ⅳ 売主に対する原告の請求権(契約責任)
V まとめ
【参照条文】
ISBN:9784797275551
。出版社:信山社出版
。判型:菊判変
。ページ数:156ページ
。定価:3000円(本体)
。発行年月日:2023年10月
。発売日:2023年10月25日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:LNB。