民法研究【第2集】 第10号 〔フランス編1〕
編:大村 敦志
他著:中原 太郎
他著:エルヴェ・ドゥ・ゴドゥマール
内容紹介
◆比較(民)法研究の礎石となる専門誌。東アジア編に続く、フランス編の第1弾が待望の登場!◆
広中俊雄創刊『民法研究』を継承し、新たに開始されたフランス民法研究に必備の「民法研究第2集〔フランス編〕」の第1号(〔東アジア編1~9〕に続く、第2集通号第10号)。フランス法の伝統にならい、民法の枠を広くとらえ、日仏法学学術交流の最先端を、広範な視座から紹介する。交流に関わる貴重な【資料】も掲載し、充実の刊行。
目次
『民法研究 第2集 第10号〔フランス編1〕』
大村敦志(学習院大学大学院法務研究科教授) 責任編集
【目 次】
◆ 特集 ◆〈セミナー〉Covid-19に関する責任の諸態様
〈企画趣旨〉中原太郎
1 行政責任〔エルヴェ・ドゥ・ゴドゥマール(津田智成 訳)〕
Ⅰ 過去の衛生危機に照らして見たCovid-19と行政責任
Ⅱ 行政責任に対するワクチン接種キャンペーンの影響
◇ドゥ・ゴドゥマール報告について/津田智成
2 社会保障法からみたCovid-19と使用者の責任〔モラヌ・ケム=バゴ(大澤逸平 訳)〕
Ⅰ 社会保障法における帰責と責任のメカニスム
Ⅱ 公衆衛生と使用者の責任に関する問題に対する社会保障のメカニスムの限界
3 高齢者受入施設の責任〔ニコラ・リアス(大澤逸平 訳)〕
Ⅰ 居住者のウイルス感染から生じる責任
Ⅱ 居住者の基本権への侵害から生じる責任
◇ケム=バゴ報告およびリアス報告について/大澤逸平
4 新型コロナウイルス感染症患者の治療行為に適用される医療責任〔ステファニ・ポルシィ=シモン(住田守道 訳)〕
Ⅰ 新型コロナウイルス感染症の治療行為に適用される責任の類型
Ⅱ 新型コロナウイルス感染症の治療行為に適用される責任の成立に関する困難
5 Covid-19ワクチンの接種に関する責任〔ヨナス・クネチュ(中原太郎 訳)〕
Ⅰ ワクチン製造者の民事責任
Ⅱ ワクチン・キャンペーンの関与者の責任
◇ポルシィ=シモン報告およびクネチュ報告について/住田守道・中原太郎
6 Covid-19と契約責任〔オリヴィエ・グー(荻野奈緒 訳)〕
Ⅰ 現在―Covid-19による宥恕
Ⅱ 将来―来るべきパンデミックへの契約の適応
◇グー報告について/荻野奈緒
【資 料】
レオン・マゾーに関する資料(日本滞在とレジスタンス活動)/大村敦志
アンリ・カピタンと佛國民事責任理論の發展/レオン・マゾー(福井勇二郎 譯)
複數責任保險に就いて/レオン・マゾー(野田良之 譯)
〈資料1a〉マゾー夫人書簡
〈資料1b〉ジョスラン文書中書簡
〈資料1c〉朝日新聞記事
〈資料2a〉チェルビ菊枝・おてんばキクちゃん巴里に生きる(草思社,1999)
〈資料2b〉宮本エイ子・京都ふらんす事始め(駿河台出版社,1986)
〈資料2c〉「レオン・マゾー」(抄録)
編集後記
ISBN:9784797218206
。出版社:信山社出版
。判型:菊判変
。ページ数:152ページ
。定価:3000円(本体)
。発行年月日:2024年01月
。発売日:2024年01月19日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:LNB。