出版社を探す

行政LMS 3

公文書管理

自治体条例制定・文書管理保存実務

著:友岡 史仁

紙版

内容紹介

◆公文書の適切な管理運用で説明責任を果たす ― LMSシリーズ第3弾!!◆
現場感覚で日常業務の具体的課題を堀り下げ、制度の設計や構築など、運用に必要な基礎知識を学ぶ。公文書の紙・デジタル両面からの管理の在り方、公文書館の運用の実例や、アーキビストの役割等、自治体に求められる公文書管理の実践例や応用例のポイントを押さえる。適切な管理運用で説明義務を果たすための公文書管理術を追求。自治体関係者必読のお勧めの一冊。

◆執筆者一覧・担当章(五十音順) *は、編者
青木弥保(あおきみほ)/安曇野市役所市民生活部市民課市民担当[第13章]
池川滋彌(いけがわじみい)/高知県文化生活スポーツ部歴史文化財課チーフ[第2章]
和泉田保一(いずみだやすいち)/山形大学准教授[第1章・第10章・第14章・第16章・第18章]
稲葉 馨(いなばかおる)/立正大学教授・東北大学名誉教授[序章➁]
* * * * * * * * * * * * * * * * * *
髙木美和(たかきみわ)/みやま市教育部社会教育課地域学校協働推進担当係長[第20章]
高梨美砂子(たかなしみさこ)/山形県立村山特別支援学校事務部長[第6章・第11章]
築達秀尚(ちくだてひでなお)/山形県健康福祉部健康福祉企画課長[第4章・第5章]
*友岡史仁(ともおかふみと)/日本大学教授[序章➀・第3章・第9章・第12章・第15章・第17章]
仲本和彦(なかもとかずひこ)/沖縄県公文書館指定管理者(公財)沖縄県文化振興会公文書管理課資料公開班長[第19章]
西間木勇吾(にしまきゆうご)/郡山市総務部総務法務課文書係主査[第7章]

(執筆者肩書は2023年3月1日現在)

目次

『公文書管理 ― 自治体条例制定・文書管理保存実務』 (行政リーガル・マネジメントシリーズⅢ)

 友岡史仁(日本大学法学部教授)編著


【目 次】

◆序章➀ 公文書管理制度の概要と課題

1 公文書管理制度とは?
2 制度の対象となる公文書の種類
3 国と自治体の違い
4 公文書管理に求められる標準装備(概要)
5 その他の課題

◆序章➁ 自治体における公文書管理制度

1 公文書管理法と地方公共団体
2 行政機関情報公開法と地方公共団体
3 文書管理行政=内部行為論
4 長の規則による公文書管理
5 条例化肯定説の検討

◆第1部◆ 公文書管理制度の設計課題

◆第1章 公文書管理制度に係る条例化の意義

1 条例化か、規則・規程等か?
2 各々の事項についての概説と検討
3 まとめ、課題

◆第2章 自治体条例の必要性と実務上の影響

1 公文書管理条例の制定の現状と制定による効果
2 先行条例の制定内容と制定に当たっての課題

◆第2部◆ 公文書等の作成・管理(整理)・保存等

◆第3章 公文書等(現用文書)に求められる関連実務

1 現用文書の意義
2 作 成
3 管理(整理)・保存
4 評価・移管

◆第4章 作 成 実 務

1 文書作成の必要性と意義とは?
2 文書の作成義務とは?
3 文書作成の実際
4 作成すべき文書を作成しなかった場合の罰則は?

◆第5章 管理(整理)・保存に関する制度化実務(総則)

1 公文書の管理(整理)・保存のアウトライン
2 公文書の管理(整理)・保存の現状と課題
3 条例制定による改善事項とメリットについて
4 条例制定によって新たに発生する事務
5 最 後 に

◆第6章 管理(整理)・保存①—紙媒体

1 法令等における文書の管理(整理)・保存に関する規定
2 公文書の管理(整理)・保存の実務
3 公文書の管理(整理)・保存にかかる課題

◆第7章 管理(整理)・保存②—デジタル媒体

1 電子公文書の特徴
2 郡山市の事例
3 電子公文書の作成
4 文書の整理・保存
5 ま と め

◆第8章 評価と移管・廃棄

1 公文書の評価(評価選別)とは?
2 評価選別を行うことにあたって求められる実務とは?
3 公文書の移管及び廃棄とは?
4 評価選別と移管・廃棄に係る課題
5 レコードスケジュールを考える
6 公文書の適正な管理について
7 歴史公文書の判断事例
8 歴史公文書を判断する際の視点について
9 選別の記録について

◆第9章 開示等請求と公文書管理の関係

1 開示等請求の仕組みと公文書管理制度
2 非開示決定(文書不存在)について
3 開示等請求から見た実務上の課題
4 非現用文書(歴史公文書等)との関係について

◆第3部◆ 歴史公文書等(非現用文書)の保存・管理(整理)・利用

◆第10章 (特定)歴史公文書等の概念

1 はじめに
2 検 討

◆第11章 保存実務①─紙媒体

1 法令等における歴史公文書等(非現用文書)の保存に関する規定
2 保 存 実 務
3 歴史公文書(紙媒体)保存の課題

◆第12章 保存実務②─デジタル媒体

1 非現用文書(特定歴史公文書等)におけるデジタル化の課題
2 移管から利用までの流れ➀─—国の場合
3 移管から利用までの流れ➁—自治体における課題
4 デジタルアーカイブの具体的課題─国立公文書館の事例を念頭に

◆第13章 管理(整理)実務とアーキビストの役割

1 管理(整理)業務の目的
2 管理(整理)業務の流れ
3 アーキビストの役割

◆第14章 利用請求実務①─「時の経過」概念

1 利用制限事由と「時の経過」
2 「時の経過」概念の意義と内容
3 自治体における「時の経過」概念と課題

◆第15章 利用請求実務②─個人情報の取扱い

1 利用請求における個人情報の取扱い
2 第三者からの利用請求
3 本人からの利用請求

◆第16章 利用請求実務③─利用の方法

1 はじめに─利用の方法について概説
2 利用に関する論点

◆第17章 利用請求実務④─審査請求への対応

1 利用請求制度と審査請求
2 審査請求手続の留意点
3 諮問機関(公文書等管理委員会)
4 その他の留意すべき点

◆第18章 公文書等管理委員会の機能と役割

1 公文書等管理委員会設置の必要
2 公文書等管理委員会の機能と役割─審査請求に対する諮問
3 公文書等管理委員会の機能と役割─法29条各号の権限について

◆第4部◆ 公文書館等の在り方

◆第19章 公文書館が果たす具体的役割

1 市民との関係における公文書館の役割
2 原課との関係における公文書館の役割

◆第20章 自治体公文書館等の連携

1 公文書館等に期待される連携とは?
2 福岡県における連携
3 福岡共同公文書館の具体的な運営方法と課題
4 福岡共同公文書館における具体的な取組
5 各自治体における公文書管理の形

  - - -

〈資料〉公文書等の管理に関する法律(抄)

事項索引 

著者略歴

著:友岡 史仁
日本大学法学部教授

ISBN:9784797211931
出版社:信山社出版
判型:A5変
ページ数:164ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2023年03月
発売日:2023年04月10日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:LNDB