タクティカル・アーバニズム・ガイド
市民が考える都市デザインの戦術
著:マイク・ライドン
著:アンソニー・ガルシア
訳:大野千鶴
内容紹介
タクティカル・アーバニズム(戦術的まちづくり)は、硬直したまちを変えるため、低予算、短期間でできる試みのこと。歩く人や自転車にやさしく、活気があり、公共サービスが充実した、市民が使いやすいまちは、どうすれば実現できるのか。
提唱者による本書では、タクティカル・アーバニズムの元ともいえる歴史から最近の事例まで、どうすれば実際にまちを変えることができるのか、その方法・理論を紹介。ひとびとがまちを変えてきた歴史をあきらかにする。この本を手に、小さな行動を起こし、大きくまちを変えよう!
目次
まえがき
序文
マイクのストーリー
トニーのストーリー
謝辞
01 型を破る
タクティカル・アーバニズムとは何か
DIYアーバニズムvs.タクティカル・アーバニズム
戦略vs.戦術
より多くの人に働きかける方法と、より多くの人が応えてくれる方法
タクティカル・アーバニズム:一般的な3つの適用例
変化の必要性を行動で示す市民
市民に参加してもらうためのツール
フェーズ0 実施
なぜこの先を読むべきなのか
02 タクティカル・アーバニズムの着想の源と前例
世界最古の通り
ボンエルフ
カストラ
グリッドの発展
北米の平屋住宅
万国博覧会
パブリックスペースで行われる都市の活動
02-1 サンディエゴのバルボアパーク
プレイストリート
ストリートを開放し、コミュニティを変革する
ボニー・オラ・シャークとパークメイキングの誕生
移動図書館
ブキニスト
キッチンカー
フロリダ州シーサイド:タクティカル(ニュー)アーバニズム
03 次世代のアメリカの都市とタクティカル・アーバニズムの台頭
都心回帰
大不況とニューエコノミー
都市をハッキングする
物事を成し遂げるための課題
04 都市と市民についてタクティカル・アーバニズムの5つのストーリー
インターセクション・リペア
04-1 オンタリオ州ハミルトンのインターセクション・リペア
ゲリラ的ウェイファインディング
ビルド・ア・ベター・ブロック
04-2 テネシー州メンフィス:「ビルド・ア・ベター・ブロック」のきっかけ
パークメイキング:ポップアップパーク、パークレット、パークモバイル
04-3 パークレットの始まり
ベイフロント・パークウェイとマイアミのパーキングデーの影響
道路空間の広場化(Pavement to Plaza)
ニューヨーク市の広場改善の略史
パイロットテストを実施する
04-4 「道路空間の広場化」クイーンズ区ジャクソン・ハイツ
05 タクティカル・アーバニズムのハウツーマニュアル
デザイン思考
誘導的な質問
06 まとめ:まちに出て、この本を使おう!
邦訳書に寄せて