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親指が行方不明

心も身体もままならないけど生きてます

著:尹雄大

紙版

内容紹介

【名越康文氏(精神科医)、推薦!】
我々の心と意識と身体は、
実は別々のタップを踏み続けている。
足が絡まり転びそうになりながらも、
我々は人生という舞台で踊り続けるのだ。

普段見落とされている、
この生きづらさの本質を、
著者は活き活きと暴き出す。
このことが納得できるだけで、
どれだけ多くの人生が
救われることだろうか。

 * * *

ぎこちない、まとまらない、よそよそしい。
この「こころ」と「からだ」をどう生きるか。
内側にある「もう一人の自分」との出会い方。

 * * *

いつの頃からか両手の親指が「行方不明」になりがちだ。
親指がつながっていない感じがあるため拳を握るのが難
しい。感覚的にはみ出たまま、いつも熱を帯びている。
動くときは引っかかる感じがする。ズレは親指に限らな
い。僕はいろいろと不具合を抱えている――この探求が
僕と同様に困りごとを抱えている人の生きやすさにつな
がればいいなと思っている。(本書より)

目次

はじめに 
第1章  バラバラにズレた心と身体のあいだの観察 
第2章 ズレているのにズレてはいけない奇妙な世界 
第3章 「あいだ」からみた現実 
第4章 身体観から現実を捉える 
第5章 武術で知った身体と現実の多層性 
終わりに 

著者略歴

著:尹雄大
1970年神戸市生まれ。インタビュアー&ライター。政財界人やアスリート、
アーティストなど約1000人に取材し、その経験と様々な武術を稽古した
体験をもとに身体論を展開している。主な著書に『異聞風土記』(晶文社)、
『さよなら、男社会』(亜紀書房)、『モヤモヤの正体』(ミシマ社)、
『体の知性を取り戻す』(講談社)、『脇道にそれる』(春秋社)など。

ISBN:9784794972996
出版社:晶文社
判型:4-6
ページ数:192ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2022年02月
発売日:2022年03月01日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:VSP