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先祖返りの国へ 日本の身体‐文化を読み解く

著:エバレット・ブラウン
著:エンゾ・早川

紙版

内容紹介

なぜ、下駄を履くと「前向き」に歩けるのか?

本来の身体感覚とそこから派生する文化へ立ち戻らんとする「先祖返り現象」とは。
明治維新以降失われつつある日本人の持つ身体‐文化をより普遍的な人間の姿から読み解く。

現代人の持つ、「漠然とした不安」の原因とは何か。

山伏修行者でもあり、「マレビト(異人、稀人)」として
長年日本人を見てきた「客観」の写真家、エバレット・ブラウンと、
現在・現代に対しさまざまな問題を感じ探究している
「主観」の日本人、エンゾ・早川。
両者の実感と経験が鍔迫り合う、電光石火の対談録。

目次

第1章――足:なぜ和の履物を履くと〝前向き〟に歩けるのか
第2章――手:なぜヤクザは〝小指〟を詰めるのか
第3章――背:なぜ絵巻物に描かれた日本人はみな猫背なのか
第4章――尻:なぜ日本男児はふんどしを愛したのか
第5章――腹:なぜ大仏のお腹はふくれているのか
第6章――口:なぜ仙人は〝霞を食う〟のか
第7章――頭:なぜ現代は生きづらいのか

著者略歴

著:エバレット・ブラウン
1959年、アメリカ・ワシントン生まれ。元epa通信社日本支局長。ブラウンズフィールド創設者。東京大学・先端科学技術研究センター非常勤講師。「Kyoto Journal」寄稿編集者。アメリカの大学で文化人類学、日本、中国で代替医学などを学び、世界の六大陸50か国以上を旅する。1988年から日本定住。「日本の面影」を表現することをライフワークとしている。
著書に『俺たちのニッポン』(小学館)、『日本力』(松岡正剛氏との共著・パルコ出版, )、『Japanese Samurai Fashion』(赤々舎出版)、 『失われゆく日本』(小学館)、『Archaic Future』(Harvest出版)、『京都派の遺伝子』(淡交社)ほか多数。文化庁長官表彰被表彰者。
著:エンゾ・早川
1969年生まれ。早稲田大学人間科学部スポーツ科学科卒業。神奈川県・茅ヶ崎市にあるロードバイク・プロショップ「エイドステーション」の店主で作家。ロードバイクを通じて、人間本来の身体の使い方、食事の仕方とはどういったものかを探求。現在は、日本古来の履物である「足半(あしなか)」を自身で製作し、実際に箱根旧街道を歩くことを通じて、明治維新以降、失われてしまった日本人本来の歩き方や姿勢を提案している。
著書に『ラクダのコブのある自転車乗りになりたい』『まちがいだらけの自転車えらび』『ジロ・ディ・箱根』『ほんとうに幸福な自転車乗り』(双葉社)、『エンゾ・早川のロードバイク解體新書』『エンゾ・早川流 ロードバイク秘伝の書』『エンゾ早川のロードバイクライディングバイブル』(枻出版社)、『エンゾ・早川の体型大全』(自由国民社)ほか多数。

ISBN:9784794971883
出版社:晶文社
判型:4-6
ページ数:264ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2020年08月
発売日:2020年08月03日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JB