ロッキング・オンの時代
著:橘川 幸夫
内容紹介
1972年、渋谷陽一、橘川幸夫、岩谷宏、松村雄策の4人の創刊メンバーでスタートした「ロッキング・オン」。レコード会社側からの一方通行の情報を伝えるファンクラブ的音楽雑誌と一線を画し、リスナーがミュージシャンと対等の立場で批評するスタンスで支持を集め、いまや音楽雑誌の一大潮流となった「ロッキング・オン」は、いかなる場から生まれたのか。創刊メンバーの一人である橘川幸夫が、創刊の時期から約十年の歩みを振り返るクロニクル。ロックがいちばん熱かった時代、70年代カウンターカルチャーの息吹を伝えるノンフィクション。
目次
第1章 胎動
それは新宿から始まる
レボルーション
タイムス
大学生・渋谷陽一
制作作業
営業活動
第2章 創刊
創刊号執筆者
塚脇功
書店開拓
反省会議
短歌
フィルムコンサート
橘川榮一
編集部
第3章 荒ぶる時代
故郷・四谷
1968年のキャンパス
子ども調査研究所
真崎・守
第4章 全国販売
販売部数
取次
写植
ビートルズat武道館
デビッド・ボウイ
裂美
第5章 創刊4人組
渋谷陽一と橘川幸夫
四谷の町と岩谷宏
岩谷宏と真崎・守
松村雄策
第6章 市販雑誌
市販雑誌
滑川海彦
印刷屋
5号まで来た
新宿ゴールデン街
雑誌の仕組み
第7章 混乱の中での前進
若いこだま
広告営業
HELP&JOIN!
大類信
編集の充実と、事務の混乱
10号に到達
第8章 ロックレビュー
Janis Joplin Greatest Hits / Janis Joplin
Chicago Ⅵ / Chicago
以後を噛む「ジギー・スターダスト評」
ジョンの魂
ディープ・パープル・イン・ジャパン
何故ロックか? タンジェリン・ドリームを聴く事の現在的基盤
1975ブリティッシュ・ロックへの批判的ふりかえり
第9章 ロックからのテイクオフ
メディアとしてのロッキング・オン
1975年、25歳──転機
ポンプ創刊
岡崎京子や、読者のこと
時代
70年代
代々木公園
パンクな読者たち
同時代を生きる
「ぴあ」の話
第10章 解散
ホットな時代の場所
1981年 31歳 解散
けじめ
21世紀
ISBN:9784794969408
。出版社:晶文社
。判型:4-6
。ページ数:272ページ
。定価:1600円(本体)
。発行年月日:2016年11月
。発売日:2016年11月21日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AVL。