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人類のやっかいな遺産

遺伝子、人種、進化の歴史

著:ニコラス・ウェイド
訳:山形 浩生
訳:守岡 桜

紙版

内容紹介

なぜオリンピック100m走の決勝進出者はアフリカに祖先をもつ人が多く、ノーベル賞はユダヤ人の受賞が多いのか? なぜ貧困国と富裕国の格差は縮まらないままなのか?
ヒトはすべて遺伝的に同じであり、格差は地理や文化的な要因からとするこれまでの社会科学に対する、精鋭科学ジャーナリストからの挑戦。最新ゲノムデータを基に展開する、遺伝や進化が社会経済に与える影響についての大胆不敵な仮説。

目次

はじめに
第一章 進化、人種、歴史
第二章 科学の歪曲
第三章 ヒトの社会性の起源
第四章 人類の実験
第五章 人種の遺伝学
第六章 社会と制度
第七章 人間の天性を見直す
第八章 ユダヤ人の適応
第九章 文明と歴史
第一〇章 人種の進化的な見方
訳者解説

著者略歴

著:ニコラス・ウェイド
イギリス生まれの科学ジャーナリスト。ケンブリッジ大学キングスカレッジ卒業。『ネイチャー』および『サイエンス』の科学記者を経て、『ニューヨークタイムズ』紙の編集委員となり、現在は同紙の人気科学欄『サイエンスタイムズ』に寄稿。
著書に、『5万年前』(イースト・プレス)、『宗教を生みだす本能』(NTT出版)、『背信の科学者たち』(共著、講談社)など多数。
訳:山形 浩生
1964年東京生まれ。東京大学工学系研究科都市工学科修士課程修了。マサチューセッツ工科大学不動産センター修士課程修了。大手調査会社に勤務するかたわら、科学、文化、経済からコンピュータまで、広範な分野での翻訳と執筆活動をおこなう。
著書に、『訳者解説』(バジリコ)、『要するに』(河出文庫)、『新教養としてのパソコン入門』(アスキー新書)、『たかがバロウズ本。』(大村書店)など。
訳書に、ケルアック&バロウズ『そしてカバたちはタンクで茹で死に』(河出書房新社)、ジェイコブズ『アメリカ大都市の死と生』(鹿島出版会)、ピケティ『21世紀の資本』(みすず書房)、アトキンソン『21世紀の不平等』(東洋経済新報社)など多数。
訳:守岡 桜
翻訳家。共訳書に、ハーツォグ『ぼくらはそれでも肉を食う』(柏書房)、ショート『毛沢東(上・下)』(白水社)、ブラックモア『「意識」を語る』(NTT出版)、ピケティ『21世紀の資本』(みすず書房)など多数。

ISBN:9784794969231
出版社:晶文社
判型:4-6
ページ数:344ページ
定価:2200円(本体)
発行年月日:2016年04月
発売日:2016年04月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PDZ
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:PSX