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死者が立ち止まる場所

日本人の死生観

著:マリー・ムツキ・モケット
訳:高月 園子

紙版

内容紹介

日本人の母とアメリカ人の父の間に生まれた著者は、子どものときから母とともに日本各地を旅していた。父をなくし、その喪失から立ち直ることができずにいたとき、海の向こうで東日本大震災が起きた。
人はどのように死者を送り、親しい人の死を受け入れていくのか。仏教は答えをくれるのか? 
被災地をはじめ、永平寺、高野山、恐山などをめぐり、盆踊り、精霊流し、お盆の行事などを訪ね歩きながら、著者は少しずつ心の折り合いをつけていく。
ふたつの祖国をもつ著者の、死をめぐる日本文化論であり、日本旅行記でもある。

目次

序章 

1.大災害
2.寺
3.お別れ
4 冬の悪魔
5 春爛漫
6 日本列島の仏陀
7 ともに座して
8 ともに食して
9 小さなプリンセス
10 原子の分離
11 死者のゆくえ
12 あの世
13 夏の訪問者
14 霊との告別
15 秋の紅葉
16 盲目の霊媒
17 ダース・ベイダー
18 あの世からのメッセージ

謝辞
訳者あとがき


著者略歴

著:マリー・ムツキ・モケット
著者は日本人の母とアメリカ人の父の間に生まれた。カリフォルニアで育ち、コロンビア大学を卒業後、作家として活躍している。「ナショナル・ジオグラフィックス」などに寄稿。また2013年にはNHKのドキュメンタリー「亡き人の魂とともに」などに出演。
訳:高月 園子
東京女子大学卒業。在英25年。ラトレル&ロビンソン『アフガン、たった一人の生還』、レベッカ・ソルニット『災害ユートピア』、イゼルディン・アブエライシュ『それでも、私は憎まない』、(亜紀書房)、『戦禍のアフガニスタンを犬と歩く』(白水社)、リン・シェール『なぜ人間は泳ぐのか?』(太田出版)など多数の翻訳を手がけ、エッセイには『ロンドンはやめれらない』(新潮文庫)などがある。

ISBN:9784794969149
出版社:晶文社
判型:4-6
ページ数:374ページ
定価:2500円(本体)
発行年月日:2016年01月
発売日:2016年01月22日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QRF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:QRAX