心の死
著:エリザベス・ボウエン
訳:太田 良子
紙版
内容紹介
十六歳の少女ポーシャは両親を亡くし、年の離れた異母兄トマスとその妻アナの豪華なロンドンの屋敷に預けられる。「娘に一年だけでも普通の家庭生活をあじわわせてやってほしい」という亡父の遺言を受けてのことだった。
その家には人気作家や元軍人をはじめ、夫妻の友人たちがよく訪れた。ポーシャは、アナの客人で、不敵な世界観を持つ美青年エディに心魅かれていく。寄る辺のないポーシャは、手紙と日記に心をゆるしていて、手紙をくれたエディには、彼女の日記を読ませてあげた。しかしもう一人、その秘密の日記を覗き見る大人の影が……。
無垢な少女のまわりで、結ばれ、もつれ、ほどけていく人間の絆……心理の綾を微細に描き、人生の深遠を映し出す、稀代の巨編。
目次
第1部 世界
第2部 肉欲
第3部 悪魔
年譜
訳者あとがき
ISBN:9784794968920
。出版社:晶文社
。判型:4-6
。ページ数:520ページ
。定価:2700円(本体)
。発行年月日:2015年09月
。発売日:2015年09月16日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB。