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カウンセラーが語る モラルハラスメント

人生を自分の手に取りもどすためにできること

著:谷本 惠美

紙版

内容紹介

近年ようやく〈精神的DV〉〈心の暴力〉として認知され始めたモラルハラスメントだが、まだまだ体験談や社会問題として取り上げている本が多く、実際的な本でも避難や離婚に関する法的な対処の話に留まり、被害者の心のケアに主眼を置いた本はほとんど刊行されていない。それは日本ではまだ、身体的DVの専門家はたくさんいても、著者のように精神的DVの経験豊富なカウンセラーがごくわずかしかいないことも理由のひとつだと思われる。しかし、実際に重要になってくるのは、被害者が避難や離婚ができたとしても、ようやく自分の人生を見つめ直すスタート地点に立ったにすぎず、そこから本当の心のケア、人生の生き直しを始めなくてはならないということ。そのためには、まず自分がモラハラの被害者であることを認識し、そのうえで被害者である自分を解き放ち、最終的に自分はどう生きたいのか、自分と向き合っていくことが必要になる。本書は、そんな被害者のための、モラハラケースの経験豊富な専門心理カウンセラーによる、読むカウンセリングブック。DV被害者・支援関係者必読。

目次

はじめに
1 モラルハラスメントを知る
2 モラハラストーリー
3 モラハラパーソナリティの特性
4 被害者としての自分を知る
5 モラハラの連鎖
6 モラハラに気づいて
7 モラハラから遠ざかる
8 子どもや周囲とのかかわり方
9 傷ついた心の再生に向けて
おわりに

著者略歴

著:谷本 惠美
心理カウンセラー。産業カウンセラー協会認定・登録カウンセラー。1991年設立の女性のためのカウンセリングルーム「おーぷんざはーと」(大阪)主宰。得意分野は女性・子育て・家族問題。スクールカウンセラーとしても活躍。モラハラ/DVが原因とされる殺人事件に、カウンセラーとして鑑定・意見書を提出し、執行猶予付き判決を導くなど、モラハラ被害者支援、モラハラ理解を深める活動に携わり続けている。共著『Q&A モラル・ハラスメント』(明石書店)

ISBN:9784794967824
出版社:晶文社
判型:4-6
ページ数:240ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2012年08月
発売日:2012年08月03日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBS