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読書がさらに楽しくなるブッククラブ

読書会より面白く、人とつながる学びの深さ

著:吉田 新一郎

紙版

内容紹介

先日、ある知人から、「なぜ、今ブッククラブなんですか?」と聞かれました。それに対して、「類い稀なる学びの方法だから」と答えました。続いて、「読書会とブッククラブの違いは何ですか?」と聞かれたので、「楽しいか、楽しくないか」と答えました。集まった人たちが楽しめていれば「ブッククラブ」ということです。
 欧米諸国では、ブッククラブを楽しむ文化が長年にわたって続いています。例えば、『ジェイン・オースティンの読書会(The Jane Austen Book Club)』という本を読むか、同名の映画を観れば明らかでしょう。一方、日本では、大学で行われているゼミの「輪読会」や、社会人になってからの勉強会などが行われていますが、「楽しい」という感覚が薄く、あくまでも勉強の手段と位置づけられているように思います。また、学校などで「読書会」と称されているものも、司会者(教師)のもと多人数で行い、一斉授業の変形としか捉えられそうにありません。
 ブッククラブは、①楽しく、②読むことが好きになり、③刺激があり、④大きな学びがあり、⑤人間関係を築くために、最高の機会となります。このブッククラブを多面的に紹介し、広く日本社会で実践してもらうことが本書の目的です。すでに、日本においても、「飲み会」ならぬ「読み会」として毎週七、八名ほどの会社員が集まって行われているものや、学校の授業の一環として行われているものなどがあります。それらにおける「学び」の効果や「考える力」の向上、そして「楽しい」様子も、写真などを交えて紹介していきます。
 世代とジャンルを超えて行うブッククラブ、是非、あなたも。(よしだ・しんいちろう)

著者略歴

著:吉田 新一郎
ラーンズケイプの代表として、企業・行政・学校等の人材育成・研修プログラムの開発や講師を務めている。著訳書として、『リーディング・ワークショップ』『「読む力」はこうしてつける』(共に新評論)などがある。

ISBN:9784794809285
出版社:新評論
判型:A5
ページ数:248ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2013年01月
発売日:2013年01月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:GLM