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〈現代の全体〉をとらえる一番大きくて簡単な枠組

体は自覚なき肯定主義の時代に突入した

著:須原 一秀

紙版

内容紹介

現代大衆社会の「正体」を明快に分析し、
暗さと閉塞感を突破する最もシンプルな思想を提示

 本書の目的/まず「現代」というものの正体を単純にあからさまに提示する。その上で、具体的に実行可能な提言をし、現代の状況全体に対して漠然と「暗さ」と「閉塞感」を感じている人々に脱出口を提供する。それが本書の目的である。
 本書の内容/「現代の全体」をおさえるためには、「現代大衆社会」の全体的性格をおさえなければならない。そのためには、その「大衆社会」を作り出したものを知る必要がある。それは紛れもなく「科学技術」と「民主主義」と「資本主義」であり、それらの背景にある「科学主義」、「自由主義」、「個人主義」、「人権主義」である。しかし一番重要なことは、それらのもう一段奥にある「ものの見方・感じ方・考え方」をおさえることである。ところが解りやすいことに、「科学・民主制・市場経済・大衆社会」は、ある一つの「単純な古代思想」と関連している。その関連を理解するための思考枠組を本書では提供する。
 本書の結論/現時点で「普遍的真理」も「普遍的正義」も政治的・学問的・哲学的に成立していないという現実を踏まえた上で、若干挑発的・反常識的な主張を経由し、「暫定的原則」、「無原則の友好」、「無条件の寛容」、「二重基準の標準化」が結論される。

ISBN:9784794806529
出版社:新評論
判型:4-6
ページ数:224ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2005年02月
発売日:2005年01月31日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JB